FCNTは6月17日、スマートフォンの最新モデル「arrows Alpha」(アローズ アルファ)を発表した。「手が届くハイエンドスマホ」と位置づけるシリーズの高性能モデル。
SIMフリー版の価格は8万円台と手ごろな価格帯に抑え、価格の面で高性能モデルをあきらめていた人にアピールする。NTTドコモ取り扱いモデル「arrows Alpha F-51F」も用意する。
8万円台の価格ながら、装備や機能は充実させた。側面ボタンを押すだけで生成AIを呼び出し、たくさんのLINEの要約やスマホの設定画面の呼び出しなどができるようにした。夜景ポートレートをシャッター1つで印象的に撮影できるなど、AIを用いてカメラの高画質化も図った。シリーズで定評のある堅牢性や防水性能は、世界最高水準にまで引き上げた。デザインも質感を高めたほか、持ちやすさも改良した。多くの人が重視するバッテリーの持ちや急速充電性能も高めた。
発売はSIMフリー版、NTTドコモ版ともに8月中旬以降の予定。
○AIをすぐに呼び出せるボタンを側面に用意
最新の生成AIを活かした利便性の高い機能や伝統のタフネス性能を盛り込みながら、“手が届くハイエンドスマホ”と意欲的な価格設定にした高性能モデル。詳細な価格は未定としながらも、SIMフリー版は8万円台で販売するとしている。
本体側面にあるアクションキーを押すと、Geminiをはじめとする生成AIを呼び出せ、テキストや音声でさまざまな調べものができるようにした。
独自開発のAI「arrows AI」を搭載し、スマホの設定をしたい場合にAIに尋ねると直接設定画面が開けるようにしたのもユニーク。年内には、スマホにたまったLINEなどの通知をAIが要約するといった新機能も追加する。
カメラ機能にもAIを用いている。夜景ポートレートを実行した際はAI背景ぼかしが働き、撮影後に人物を明るく仕上げつつ背景の点光源を大きくぼかすなどの処理を自動で実行し、大口径レンズを装着したミラーレスカメラで撮影したような見栄えのする仕上がりにできる。デジタルズーム時の画質をAIで高精細化する機能も備えた。
本体は、シリーズの特徴でもあるタフネス性能も強化した。防塵性能はIP6X、防水性能はIPX9にまで高めたほか、MIL規格の耐衝撃性も備える。本体側面の金属面をわずかに表示パネルよりもせり出すことで、画面を割れにくくする工夫も凝らした。
背面カメラの下にあるセンサーに指を当てると、身体の不調や不安など心身の健康に影響する自律神経パワーを測定する機能も搭載した。
SoCはDimensity 8350 Extremeを搭載する。ディスプレイは6.4インチ。バッテリー容量は5,000mAhで、フル充電状態だと約2日持つほか、約35分でフル充電できる急速充電機能も搭載する。
カラーはホワイトとブラックの2色。本体サイズは約156×72×8.8mm、重さは約188g。
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