レグザ2025年夏モデル、4K Mini LED液晶モデルが大幅拡充 - 新パネルで画質向上

TVS REGZAは6月19日、2025年のREGZA新モデルとして、4K Mini LED液晶パネルを搭載した「Z8」シリーズ6機種と、4K有機ELパネルを搭載した「X8」シリーズ4機種を発表した。7月4日から順次発売する。新製品群のラインナップと想定売価は下記の通り。

○タイムシフトマシン 4K Mini LED液晶レグザ「Z8」シリーズ

85V型（85Z875R）：約660,000円前後
75V型（75Z875R）：約506,000円前後
65V型（65Z875R）：約385,000円前後
55V型（55Z875R）：約308,000円前後
50V型（50Z870R）：約242,000円前後
43V型（43Z870R）：約231,000円前後
発売予定日：7月4日　※43V型のみ7月18日発売

○4K有機ELレグザ「X8」シリーズ

77V型（77X8900R）：約803,000円前後
65V型（65X8900R）：約462,000円前後
55V型（55X8900R）：約352,000円前後
48V型（48X8900R）：約286,000円前後
発売予定日：7月25日

2025年夏モデルから、シリーズ名の表記が変更されている。型番内のアルファベットと、その次の数字を組み合わせた形となり、例えばX990Rシリーズの場合、新たにX9シリーズと呼称される。

新モデルではAI技術で視聴体験を向上させる「レグザ インテリジェンス」として、Googleの生成AI「Gemini」と連携する「レグザAIボイスナビゲーター」が全機種に搭載される。すでに2025年春モデルのレグザで搭載されている機能だが、2025年夏のアップデートにより、自然な会話によるコンテンツ提案をサポートする。また、AIがコンテンツの音声成分を認識して、音声と環境音のバランスを調整できる「レグザAI快適リスニング」も全機種で利用可能だ。

新開発リモコンも同梱。新しいリモコンには動画配信サービスへダイレクトアクセスできるボタンや、お気に入りの再生先（ネット動画サービスやHDMI入力端子など）をボタン1つで起動できる「My.Choice」ボタンなどを搭載し、ネット動画とシームレスに視聴しやすい設計となっている。また、本体スピーカーと、ヘッドホン端子やBluetoothオーディオからテレビ音声を同時に出力できる機能も用意した。

新開発の高輝度Mini LED液晶を載せた「Z8」

4K Mini LED液晶を搭載した「Z8」シリーズは、85V型／75V型／65V型／55V型／50V型／43V型の6機種。いずれも新開発の高輝度Mini LED液晶パネルを搭載し、従来比で約1.2倍の高輝度化、約1.5倍のエリア分割数を実現している。TVS REGZAによると、有機ELモデルより価格に優位性のあるMini LED液晶モデルを選ぶユーザーが増えているといい、需要に応える形でMini LED液晶モデルを拡充したという。

85V型／75V型／65V型／55V型の4機種は、型番をベースに「Z875R」とまとめられており、この4機種にはレグザエンジンZRαを搭載。夜景や花火、星空などのシーンでノイズを抑えた綺麗な映像を映す「AIシーン高画質PRO」や4Kに満たないコンテンツも　高精細に映す「AI超解像」などの技術を備えている。サウンドは7個のスピーカーを60Wマルチアンプで駆動させ、フロント2Wayメインスピーカー、重低音バズーカ、上部に設けたトップスピーカーを組み合わせた「レグザ重低音立体音響システムZ」を内蔵する。

50V型／43V型の2機種は「Z870R」とされ、AI超解像や、Z875Rからフロントスピーカーシステムをダウンファイヤリングスピーカーシステムに変更した「レグザ重低音立体音響システムZ」を搭載する。

○新開発の4K有機ELパネルを採用したレグザ「X8」

4K有機ELを採用する「X8」シリーズは、77V型／65V型／55V型／48V型の4機種をラインナップ。これらX8900R型番の製品に搭載されるパネルは、新開発の有機ELモジュールにより約1.3倍の高輝度化が図られている。また外光の映り込みを約3割低減した低反射ARコートやVRR（可変リフレッシュレート）144Hzにも対応した（48V型モデルを除く）。

機能面ではAIシーン高画質PROやAI超解像に対応。サウンドは9個のスピーカーを100Wマルチアンプで駆動させ、2Wayメインスピーカー、重低音バズーカ、トップスピーカーにより迫力ある音を再現する「レグザ重低音立体音響システムX」を搭載する。