俳優の田中圭が18日、都内で行われた主演ドラマ『おい、太宰』(6月29日 22:00~WOWOWプライム/WOWOWオンデマンド)の完成報告会に三谷幸喜監督、小池栄子、宮澤エマとともに登場した。
永野芽郁との不倫疑惑が報道されてから、初の公の場に登場した田中圭。
緊張した面持ちで「今日はありがとうございます。ものすごく三谷さんのワンカットシリーズが好きで、今回携われることができてすごく幸せです。今日はよろしくお願いします」と冒頭にあいさつして会見はスタート。以降も不倫疑惑について一言も触れなかった。
田中はプライベートで三谷と出会う"ある特定の場所"で出演を何度もお願いしていたという。「次何かやる機会があったら是非参加させてくださいと話しいました」という田中に、三谷監督が「(場所は)言わない方がいいの?」と返すと。すると田中が「ジ、ジムです」と明かすと、小池が「今のはお前が悪いぞ!」とツッコミ、笑いを誘った。
念願が叶って三谷作品に出演した田中は「実現するとは思っていなかったので、本当に嬉しかったです」と笑顔を見せ、「自分が思っていたイメージよりリハーサルを含めて良い意味で大雑把というか、もっと細かく計算し尽くしているイメージがありましたが、行き当たりばったりでぶっつけで頑張らなければいけませんでした。良い意味で過酷だったし楽しかったです」と感想を。そんな田中について三谷監督は「がっかりっていうこと? ちょっと残念ですね……」と怪訝な様子だったが、「とにかく出ずっぱりで全部が大変だったと思います。最後はもう悲壮感が漂っていて見たことのないような顔でした。唯一お茶を飲むシーンがありましたが、幸せそうに飲んでましたよ」とほとんどのシーンに出ていた田中の頑張りを称えた。
○三谷幸喜監督による"完全ワンシーンワンカットドラマ"シリーズの第3弾
この日は登場しなかったが、太宰治役の松山ケンイチについても触れた田中。「何をしてくるか分かりませんでした。でも松山くんはこうやって良いですか? とか言ってくれる時もあって、好きにやってくだいと言ったりして。でも何も言わないでサプライズでやってくる時もあって、すごく刺激的な時間を過ごせました」と好印象だったという。太宰治の恋人・トミ子を演じた小池も「めちゃめちゃチャーミングでしたよ。太宰治ってこういう人なんだなと説得力を持たせてくれました。女性が惚れるのが分かるし、母性本能がくすぐられ、ちょっと抜けてるところや危ういところは松山さんによって出来たと思います」と語った。
同ドラマは、三谷幸喜氏が自身のオリジナル脚本と監督で手掛けるWOWOWの"完全ワンシーンワンカットドラマ"シリーズの第3弾。全編を一度もカメラを止めずに撮影するという前代未聞の挑戦が特徴で、2011年に放送されたシリーズ第1弾『short cut』では、山道に迷い込んだ夫婦の姿をワンカットで見事に描き、平成24年日本民間放送連盟賞(テレビドラマ番組)最優秀賞を受賞。続く2013年の第2弾『大空港2013』では、空港を舞台に豪華キャストによる群像コメディが展開され、その斬新な演出と壮大なスケールで視聴者を魅了した。
12年の時を経て待望の復活を遂げたシリーズ第3弾となる同ドラマの舞台は"海"。太宰治が心中未遂を起こしたとされる海辺に迷い込んだ平凡な会社員が、時代を超えて奮闘する姿をコミカルに描く。
編集部おすすめ