広めゆえに展示物多数!未発売製品や企画中製品も並び見ごたえたっぷり

2025年6月20~21日の2日間、esports style uenoにて「ROG DAY 2025」が開催されました。ROGということで基本的にはゲーミング製品の展示体験イベントですが、相当見ごたえがありました。
今回は主な展示を4回あったプレゼンを盛り込んで紹介いたします。

GPUに関してそろそろ登場するのが次世代BTF製品群。他社もマザーボードに裏コネクタをつけて配線がケースから見えなくするものがありますが、ASUSのBTFはGPUカードにも独自コネクタを装備して外から配線が全く見えないスッキリとした配線を実現するもの。

今年のバージョンはGPU側が大きく変更され、従来型マザーボードでも利用できるように追加電源コネクタが着脱式になり、かつ従来の12VHPWRの電源コネクタも用意されています。さらに独自コネクタ側は最大1000Wにまで対応。両電源の併用も検討されているとの事で、今後さらなるハイパワーなGPUが登場するのかは不明ですが、気になるところです。

「まだ世界に一台だけのカード」も展示されていました。一つは高性能ファンでおなじみのNoctuaとのコラボモデル。12cmファンを3つ使っているため「360mmサイズ」となり、通常のビデオカードよりもさらに奥行きを必要としますが、厚みは若干減るというもの。さらにNVIDIA CEOジェン・スン・ファンサイン入りのカードもありました。

関連製品として、ノートパソコンのThunderbolt 5に対応したROG XG Station 3も今後販売されます。Thunderbolt 5となったことで80G転送となり、デスクトップでPCIe x16接続よりはパフォーマンスが下がりますが、ノートPCのチップよりもハイスペックで動作するとのこと。


ちなみにゲーミングキーボードが今回最もスペースを割いていました。イチオシ製品はAzoth Xで、キースイッチがホットスワッパブル。スイッチのLEDも手前側が光るV2となっています。

カスタマイズに関してもサードパーティを含めて登場しているだけでなく、キースイッチを変更した理由として「多くのキーキャップが使えるようにした」とプレゼン中で話していたので、この辺もポイントでしょう。今回はゴジラとメカゴジラのキーキャップを強く推していました(東宝のライセンスも取っているようです)。

もう一つ気になったのがROG FALCATAで、こちらは左右分離型キーボードです。左右分離キーボードは自作キーボード界でよく見かけますが、面白いのはスタンドの高さを変えたことでで、中央部が膨らんだエルゴノミクスキーボード風にもできる事。

ゲーマー向けの配慮として左だけで使用することができ、そこを配慮してホイール部を左側に配置しています。これにより例えばキースイッチの反応を浅くしたりするなど設定変更が左側だけでできるのはよさそうです。

ASUSはキャラクターコラボ商品を企画することがありますが、今回は初音ミクが登場します。今回はキーボード、マウス、マウスパッド、ヘッドセットを投入しました。パッケージも含めてコダワリの内容になっているようなのでミクファンなら即買いかもしれませんが、販路によっては即日完売のアイテムもありそう。


モニター製品にはアイディア商品が出ていました。OLED製品は焼き付きの不安がぬぐえませんが、ROG STRIX XG27UCDMGは焼き付き防止のための機構を9種類装備。近接センサーを使って「離席していれば画面オフ」というのはゲーミングだけでなく、ビジネス用途としてデザイナーや編集者にもお勧めできそうです。

最速のリフレッシュレート製品もいち早く発売しているイメージですが、今回は最大610HzのROG STRIX ACE XG248QSGをリリース。MOBAやFPSゲーマーには気になる製品となるでしょう。

中でも、一人暮らしであらゆるモニターをまとめたいユーザーにとっては「こういう製品を待っていた」と言えそうなのがROG STRIX OLED XG34WCDMTG。3440×1440で21:9という解像度だけでいえば比較的オーソドックスなウルトラワイドモニターですが、本製品はGoogle TVに対応。しかもDolbyのサラウンドサウンド技術「Dolby Atmos」のバーチャル再生にも対応しています。

今回の展示では「現在はまだ技適取れていない」との事で、ネットワークOFFでの展示で配信の画質はわかりませんが、ゲームが主だがオンラインコンテンツ配信も見たい。一人暮らしなのでリビングと自室でモニターを変えるという事がない人ならば、これは注目すべき製品でしょう。

WiFi関連に関してはGT-BE98を強くアピール。今回の会場はネットワーク環境が良いこともあり、パソコンやスマートフォンを使って実際の速度を試せるようになっていました。
GT-BE98と同じような筐体を使ったGT-BE19000AIも参考展示。これはAI処理をウリにしており、最近のAI PCのようにNPUを搭載していることをアピールしていました。

これらの製品は外部アンテナを強くアピールしていますが、リビングにあの派手なAPを置きたくないという人もいるでしょう。スペックは若干落ちますが、オーソドックスな直方体デザインながら10Gbps WANに対応したGS-BE7200Xも参考展示していました。

他にも展示多数で、じっくり見ていると丸一日かかりそうな充実した内容でした。個人的には自作体験コーナーが気になっており、これから自作はしたい人にとって「CPUソケットのピン折り体験(?)」もでき、組み上げの勘どころもタダで聞ける非常に良い機会なので、次回はぜひ会場で体験して欲しいと思います。

マザーボード神経衰弱大会も実施

プレゼン終了後はステージ転換を行い、恒例(?)のマザーボード神経衰弱大会が行われました。これはマザーボードの画像と背面パネルを合致させるという高難易度のカードゲームです。

通常の神経衰弱の場合は番号があっていればオッケーですが、このゲームの場合は黒スーツがIntelマザーボード、赤スーツがAMDマザーなので数字と色があっている必要があります。ゲームは一テーブル4-6人程度で15分の対戦となり、取ったカードが一番多い人が優勝。件のカードが景品となります。

前回はトップになれなかったのでリベンジマッチですが、一回目はカードが一組も取れずビリ。
二回目は4組とれて無事景品をゲットすることができました。ちなみにSNS投稿キャンペーン的なものがありますが、今回の投稿は全部で7つ(製品6種類+自作体験コーナー)。記憶では前回までのSNS投稿キャンペーンは3つだったので、展示内容は大幅に拡充されていたと言えるでしょう。
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