サイボウズは6月25日、エヒメスポーツエンターテイメントとの資本業務提携契約の締結と、同社の第三者割当増資引受により株式を取得し子会社化することに合意したことを発表した。
サイボウズはこれにより、DX(デジタルトランスフォーメーション)の支援や組織運営のノウハウを生かしてエヒメスポーツエンターテイメントが運営するプロバスケットボールチーム「愛媛オレンジバイキングス」の事業支援を推進する。
これまでチームを支えてきた株主やスポンサー、そしてファンと共に愛媛オレンジバイキングスのさらなる成長と発展をサポートし、サイボウズ創業の地である愛媛の地域活性化に貢献するとのことだ。
○愛媛オレンジバイキングスについて
愛媛オレンジバイキングスはBリーグ開幕の2016年に設立した、愛媛県松山市をホームタウンとするプロバスケットボールチーム。「BE WITH ! 愛媛をスポーツで元気に」をクラブ理念として掲げ、バスケットボールを通じて愛媛に関わる人に夢・希望・感動を提供すること、そして地域に密着した「愛媛」を大事に活動している。
○資本業務提携契約の締結および株式取得の理由
サイボウズは「チームワークあふれる社会を創る」というパーパスの下で、情報共有や対話を促進するITツールの開発・提供を通じて、企業や組織などのチームワーク向上に取り組んできた。
しかし、真にチームワークあふれる社会を実現するためには、ITツールの提供にとどまらず、社会的な仕組みや文化の形成といった広い視点でのアプローチが必要であると考え、これまでの組織支援で培った技術やノウハウを「まち(地域)」に提供する方法を探求するべく、2025年7月に「チームワークあふれるまちづくり室」を社内に設立する。
この取り組みを通じて、地域がITを活用して一つのチームとなり、情報共有や対話が促進され、主体的に社会課題が解決される「チームワークあふれるまち」の実現を目指すという。
一方で、プロスポーツチームはその存在によって地域にコミュニティを形成し、地域を活性化するとともに人々の誇りや一体感を育むなど、地域そのものをワンチームにする力を持つ。こうしたプロスポーツの役割はサイボウズが目指す方向性と高い親和性を持ち、特に愛媛オレンジバイキングスは、サイボウズ創業の地である愛媛においてバスケットボールを通じて地域社会に貢献している。
こうした背景から、サイボウズは愛媛オレンジバイキングスの活動を長期的に支援することを目的にエヒメスポーツエンターテイメントと資本業務提携契約を締結し、筆頭株主になることに合意した。つまり、当該株式は売買を目的として取得するものではなく、長期保有を前提としている。
○今後の取り組み
サイボウズはエヒメスポーツエンターテイメントに対して、資本金の増強やスポンサーシップなどの金銭的支援に加え、人的支援、事業運営面での支援、環境整備、DXの推進において積極的かつ継続的なサポートを提供する。
特に、自社製品の活用を通じた情報共有や業務効率化、組織運営に関するノウハウの提供などにより、チーム全体のパフォーマンス向上と持続可能な成長を力強く後押しするとのことだ。
サイボウズが持つDXテクノロジーと組織づくりの知見を最大限に生かしながら、愛媛のさらなる発展と活性化に貢献する取り組みを推進するとしている。
編集部おすすめ