日清食品「完全メシ」の勢いが止まらない。ローンチから約3年、商品展開は約60種にまで拡大し、シリーズ累計4,000万食を突破。
この春には「完全メシ 汁なしカップヌードル」「完全メシ 日清焼そばU.F.O. ぶっ濃い屋台風焼そば」も登場し、さっそく売り場を賑わせている。

ということで今回は、新商品「完全メシ 汁なしカップヌードル」とカップヌードルの“オリジナル”、そして「完全メシ 日清焼そばU.F.O. ぶっ濃い屋台風焼そば」とU.F.O.のオリジナルの味わいをそれぞれ徹底比較! 違いはあるのか? ないのか? その応えはいかに!
■「完全メシ」シリーズの3種を“元ネタ”と食べ比べ

健康志向が高まる今、人々のニーズを真芯で捉えた感のある「完全メシ」。いつもの(=完全メシシリーズじゃないほうの)カップヌードルや日清焼そばU.F.O.でさえめちゃくちゃウマいのに、さらに栄養があって罪悪感なく食べられるとあれば、そりゃあ強いに決まっている。

で、今回は「完全メシ 汁なしカップヌードル」と「完全メシ 日清焼そばU.F.O. ぶっ濃い屋台風焼そば」が話の主題。いずれも「カップヌードル」「日清焼そばU.F.O.」という偉大すぎる元ネタが存在し、それぞれ何十年も根強いファンを抱えている。逆に言うと、その看板を使うからには、日清食品側にも相当の覚悟が必要だったと思われる。

変にハードルを上げてしまったが、さっそくそれぞれ楽しく食べ比べてみよう!
■「完全メシ 汁なしカップヌードル」&「カップヌードル」

これ、どっちから食べるのが正解なんだ? 多分、オリジナルから入るのが正しい気がする。やはりベースの味を確認したあとに、新商品のほうをチェックするというのが自然な流れだろう。

ということでカップヌードルにお湯を注いで3分後――。

いただきます!

はいはいはいはい……はい。相変わらず、超ウマ。物心ついたときから食べてるけど、大人になった今も変わらずウマい。
スゴいな。その普遍性。チキンやポークなどの旨みが加わった醤油ベースのスープは程よくライトで、程よくしょっぱく、そのバランス感が絶妙だ。

ペッパーの刺激で味が引き締まっている感じもある。こうして味わって食べてみると、謎肉、えび、たまごなど具材の風味もキャラがすごくよく立っているんだな~、と再認識。総じて完成度の高い一杯だ。

一方の「完全メシ 汁なしカップヌードル」はどうか。

ちなみに、栄養素はこんな感じ。500kcal以下、たんぱく質は17.6g! いいねぇ~。

お湯を注いで5分後、湯切り後に粉末ソース&調味オイルを加え、よく混ぜれば……

完成。おっ、カップヌードルっぽい香りが立ち込めてきた! それではさっそく、いただきます!

あっ! ウマッ! ウマいな、これ! かなりウマいけど、「めっちゃカップヌードルに似てる!」という感じでもない。ほのかにスパイシーな感じとかは似ているし、優しい醤油の感じや出汁の風味には近いものがある。
だけどこれはこれで特有のウマさが宿っている。麺はもちもちでややオイリー。一口ごとに満足感がある。ボリュームのほうも結構しっかりしているな!

って感じで食べ進めていくうちに、なんとなくわかってきたかも……。これ、謎肉、えび、たまごといった具材が口の中で弾けた瞬間、カップヌードルの面影がもろに姿を現す仕掛けになっているんじゃない? 犬と猿だけ連れてこられてもよくわからないけど、そこにキジが加わった途端、「あっ、桃太郎さんですね」と気づくのと同じ原理というか。

先ほど、「具材の風味もキャラがすごくよく立っている」と記したが、“汁なし”でもそれは同様。むしろスープがない分、よりその輪郭が際立っているように感じる。具材と一緒に食べると、「カップヌードル」感もマシマシ。そのDNAが色濃く残っているのだと感じる。カップヌードルの培ってきた歴史が、確実にこの一杯にも含まれている気配……!
■「完全メシ カップヌードル 汁なしシーフードヌードル」&「カップヌードル シーフードヌードル」

続いてはこちら、「完全メシ カップヌードル 汁なしシーフードヌードル」と「カップヌードル シーフードヌードル」。

こちらもまずはカップヌードル シーフードヌードルのほうから……いただきます!

ああ~、ウマッ! マジでウマいな。多分、個人的なカップヌードル史、というかカップ麺史の中で一番食べてきたフレーバーがこれなんだけど……絶対に飽きないわ。
魚介の旨味が凝縮された白濁スープに、イカ、カニ風味カマボコ、キャベツ、ネギなどの具材がゴロゴロ入っており、さっぱりしているのにかなりコク深い。きっとこれからも一生食べ続けるんだろうなぁ。

続いて、「完全メシ カップヌードル 汁なしシーフードヌードル」。

栄養素はこんな感じ。こちらも文句なしに素晴らしい。

お湯を注いで5分で完成! さっそくいただきます!

おおお~、ウマ~! あっ……もしかしたら、こっちのほうがわかりやすくオリジナルの味わいに近いかもしれない。魚介の風味や旨みが全体に行き渡っており、結構シーフードヌードル感が表現されている気がする。

ただし、やはりウマさの設計自体はまた別物。どちらがウマいかではなく、どちらもウマい。麺のもちもち&ツルツル感は“上海焼きそば”的な本格感を感じさせるし、マジでクオリティが高い。先ほどと同様、タコやカニ風味カマボコ、キャベツなどの具材を口にしたときなどは、特にシーフードヌードルの気配が強く感じられる。アクセントの紅ショウガもまさにシーフードヌードルのそれに近い。
というか等しい。

やはり顔も性格も異なるが、不思議と出自が同じであることはよくわかる。これはヘビロテ確定……。
■「完全メシ 日清焼そばU.F.O. ぶっ濃い屋台風焼そば」&「日清焼そばU.F.O.」

ここまではラーメンと汁なし麺を比べてきたが、これはどちらも焼きそばなので、なにか違いがある場合はダイレクトにわかりそうだ。

まずはノーマルの日清焼そばU.F.O.から、いただきます!

相変わらず……最高! 永遠のクラシック! マジでウマい! ソースが超濃厚で、このまま白米が食べられそうなくらいガツンとくる。フルーティな風味とスパイスのコントラストが際立っていており、何度も言うけど激ウマ! 大量に食べすぎると胃もたれする危険性はあるが、むしろそれくらいのパンチ力があってこそ、U.F.O.なのだろう。麺も立体的で歯ごたえも完璧。繰り返すが、最高。

それでは「完全メシ 日清焼そばU.F.O. ぶっ濃い屋台風焼そば」はどうか……。

シズル感スゴいな……。屋台風ということだが、パンダエクスプレス的な“アメリカンチャイニーズ”のテイクアウト焼そばみたいな雰囲気で、カッコよさすら漂っている気がする。

それでは、いただきます!

ウマーーーーー!!!! 濃厚! おいおい、全然パワー負けしとらんやんけ……。
ソースはやはり超濃厚で香ばしく、甘みと酸味のバランスも完璧。むしろこちらのほうが麺が細いぶん、ソースもよく絡んでより味わいも濃く感じる! かなりジャンキーだ。スパイスや紅ショウガ的な香味もいいアクセントとなっていて、まるで食べ飽きそうにない。

もしかしたら、後味だけは完全メシのほうが少しさっぱりしてるかも? ノーマルのU.F.O.が揚げ麺を使っているのに対し、こちらはノンフライ麺だからか? だけど食べ比べなければ絶対に気づかないくらいU.F.O. 感は維持されているし、食べ応え、満足度、罪悪感、すべてがU.F.O. のそれに近い。

ということで結論、日清食品「完全メシ」シリーズの「汁なしカップヌードル」と「U.F.O. ぶっ濃い屋台風焼そば」はガチ! 我々が求めているギルティな要素はしっかり残しつつ、ちゃんと栄養バランスにも優れているので、これを利用しない手はない。特に忙しくて満足な食事もとれない平日の昼食なんかは、最高の相棒となってくれそうだ。
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