インプルーブメントは6月25日、「住宅ローンのボーナス払い」に関する調査結果を発表した。調査は6月12日~22日、住宅ローンでボーナス払いを利用している20代以上の男女453名を対象に、インターネットで行われた。
「住宅ローンのボーナス払いを続けることに不安を感じますか?」と尋ねたところ、80.8%が「不安を感じている」と回答。特に20代では89.6%と顕著な結果に。
また、「ボーナスが減額・カットされた場合、どの程度影響がありますか?」と聞くと、69.8%が「困る」と回答。ボーナス払いが返済額の20%以上を占める世帯では9割にのぼり、ボーナス依存度の高さが家計の脆弱性に直結していることがうかがえる結果となった。
住宅ローン返済を滞納したら、自宅はどうなる? - 6割が競売リスクを認識せず
続いて、「返済を滞納した場合、自宅はどうなると思いますか?」と質問したところ、「金融機関と話し合えば解決できる」(39.1%)、「国や自治体が助けてくれる」(2.6%)と、4割以上(41.7%)が楽観的な見通しを持っていることが明らかに。「よく分からない」(17.0%)を含めると、約6割が競売リスクを正しく認識していない可能性が。
また、実際に金融機関へ「返済相談をした」方は全体の18.6%にとどまり、約8割は「未相談」のまま問題を抱えていることがわかった。
次に、「 住宅ローンが払えなくなった際の競売を回避する方法として、任意売却という手段があることをご存知でしたか?」と質問したところ、「よく知っている」と回答した人の割合は13.0%にとどまり、9割近くが「言葉だけ聞いたことがある」(49.0%)、「全く知らなかった」(38.0%)ことが明らかに。
もし、ボーナス払いが困難になった場合どうするかを聞くと、「貯蓄や資産を切り崩して返済する」(62.3%)がダントツに多く、次点は「金融機関に返済計画の見直し(リスケジュール)を相談する」で28.0%。一方、約11.5%が「どうすれば良いか分からない」と回答しており、適切な解決策を知らないまま、問題が深刻化するリスクが懸念される結果となった。
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