Priv Techは6月26日、ユーザーのプライバシー保護と健全なデジタル社会の実現を目的に、ダークパターンの排除を目指す団体である「ダークパターン対策協会」に入会したと発表した。
安心・安全に使えるインターネット環境を取り戻すという理念に賛同
ダークパターン対策協会は、ユーザーの意思決定を不当に誘導する不適切なUI/UX設計(ダークパターン)による消費者被害を防ぎ、安心して使えるデジタル環境の実現を目的に設立された団体。
企業・行政・専門家などの関係者と連携し、社会全体でダークパターンへの理解と対策を進めることを目指している。
同協会では、Webサイトを対象にした審査を通じて「非ダークパターン(NDD)」の認定を行う制度を運用しているほか、ガイドラインの策定・更新、企業向けの教育や啓発、政策提言などの活動を展開。これらの取り組みにより、ユーザーの選択の自由を尊重する誠実な情報設計の普及と、信頼性の高いインターネット社会の実現を支援している。
Webマーケティングやデジタルサービスの高度化により、ユーザーエクスペリエンスの向上と引き換えに、情報の透明性や取り扱いに関する課題が顕在化。とくにダークパターンによってユーザーが誤認・誤操作する事例は社会問題化しており、その経済的損失は年間で約1兆円にのぼるとの指摘もある。
Priv Techはこうした中、ユーザーからの信頼を維持しながら事業を継続するには、公正かつ透明性の高い設計・運用が不可欠だと認識。企業のプライバシー保護とユーザー信頼の構築を重視しており、「誠実なWebサイトを増やし、消費者が正しい選択をできる安心・安全に使えるインターネット環境を取り戻す」というダークパターン対策協会の理念に賛同し、今回の入会に至ったとしている。
Priv Techではこれまでも、ユーザー同意管理プラットフォーム「Trust 360」の提供や、法規制対応に関するコンサルティングを通じて、企業のプライバシー対応や適切な情報の取り扱いを支援してきた。今後はダークパターンに対する理解をさらに深め、企業の倫理的な情報提供とプライバシー保護の推進を強化していく構えだ。
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