三菱電機事務局は6月26日、「エアコンの節電対策に関する意識調査」の結果を発表した。同調査は5月21日~22日、全国の男女600名を対象に、インターネットで実施した。
○71%が「節電対策を負担に感じる」
今年の夏、電気代の補助金が再開されたとしても、電気代の高騰が気になるか尋ねたところ、98.0%が「 気になる」 「どちらかといえば気になる」と回答した。
電気代の高騰や物価高により、節電に「疲れ」を感じることはあるか尋ねると、71.2%が「よくある」「たまにある」と答えている。理由は 「効果が見えづらい」(46.6%)、 「エアコンを我慢することで快適さが損なわれる」(44.0%)が多かった。
エアコンの節電対策実施意向について尋ねると、63.8%が「実施する」と回答した。節電対策の際に重視することを聞くと、「簡単にできる対策であること」(62.9%)が最も多かった。
今回の調査結果を受け、三菱電機 空調冷熱システム事業部の久田優美氏は、さまざまなエアコンの節電対策の中でも特に簡単にできる節電対策について解説した。
同社の試験によると、「基準の設定温度+2℃で人に向けてスイング運転」と、「基準の設定温度でスイング運転なし」では、体感温度がほぼ同じであったという。「作業時間は"数秒"。約21%消費電力量を削減できる効果があるため、簡単節電アクションとしておすすめです」(久田氏)
また、風速(風量)を自動モードに設定することもすすめている。「室内が冷える前から弱風に設定していると、無駄な電力の消費につながります。自動に設定すると、室内が冷えるまでは強風、その後は弱風となり、効率的に運転することができます」(久田氏)
フィルターケアも節電につながる。1年以上掃除をしていないフィルターは、風量が30%以上弱まるにもかかわらず、期間消費電力量は約10%も増加する。
室外機は、エアコンの電力消費のうち約9割を占めるため、日よけカバーをセットするのも節電対策になる。室外機の吹き出し口をふさがないように、室外機の上側のみをカバーすることで直射日光をさえぎり、室外機の温度が上昇するのを防ぐことができる。











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