三谷幸喜氏が、オリジナル脚本と監督を手掛ける"完全ワンシーンワンカットドラマ"シリーズの最新作ドラマW 三谷幸喜『おい、太宰』(WOWOW)の劇場版が7月11日より全国公開されることが決定した。

12年ぶりに登場した"完全ワンシーンワンカット"シリーズ最新作となる第3弾の『おい、太宰』。
WOWOWで放送された同ドラマが、劇場版として7月11日より全国公開される。舞台は海辺。太宰治を敬愛する平凡な男が、時代を超えて奮闘するタイムスリップ・コメディだ。約100分間、一度もカメラを止めずに撮影され、足場の悪い浜辺やドローン撮影など、厳しい条件下で挑んだ。田中圭、小池栄子、宮澤エマ、梶原善、松山ケンイチが、三谷作品ならではのクセのある役柄を熱演。緊張感の中で展開する芝居は、観る者を物語に引き込む。

三谷監督は「観ている人がワンカットと気付かないことが成功」と振り返り、「シリーズ3作目にして理想に近づけた」と手応えも。主演の田中は「2時間没入できる贅沢さを感じた」と述べ、松山は「本番中は奇跡を待っていた」と撮影を振り返る。

劇場版では、ドラマ版にはなかった特別映像「もう一つのエンディング」を上映。物語の"その後"を描いたシーンが加わる。さらに、三谷監督やキャストによる副音声上映も実施。撮影秘話や裏話を楽しめる内容となっている。


公開初日には、東京・TOHOシネマズ日比谷で舞台あいさつを開催予定。三谷監督と出演者が、製作の舞台裏や劇場版の魅力を語る。今夏、スクリーンで体感する三谷流エンターテインメントに注目したい。

■三谷幸喜 コメント

100分にもおよぶワンシーンワンカット長回しで、いまだかつてない斬新な作品になっています。劇場の大きなスクリーンで見ていただきたいと思いますし、なんと劇場版では特別映像も付いています。ぜひご覧ください!

【編集部MEMO】

三谷幸喜は、1961年7月8日生まれ。63歳。東京都出身。1980年代後半から脚本家としてテレビドラマで頭角を現し、1990年代に人気を確立。独特のユーモアと緻密な会話劇を武器に、コメディから人情ドラマまで幅広い作品を手掛ける。舞台、映画、テレビなどジャンルを問わず活躍しているマルチクリエイター。代表作はドラマ『古畑任三郎』『王様のレストラン』(ともにフジテレビ系)、NHKの大河ドラマ『新選組!』『真田丸』、映画『ラヂオの時間』『THE 有頂天ホテル』『記憶にございません!』など多数。
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