俳優の小栗旬、松坂桃李初共演の映画『フロントライン』(公開中)のメイキング動画6本およびメイキング写真が公開となった。

『フロントライン』は、新型コロナウイルスを事実に基づく物語としてオリジナル脚本で映画化した日本で初めての作品。


この度、「フロントライン」にいた全員が主役とも言える本作から、小栗、松坂、池松壮亮、森七菜、桜井ユキ、窪塚洋介の6人が撮影に向き合う姿を映し出したメイキング映像6本と、その様子を切り取ったメイキング写真が公開となった。

主演の小栗のメイキング映像には、感染症対応は出動案件ではなかったDMAT(Disaster Medical Assistance Teamの略称)が船内で対応するべきなのか葛藤する結城を演じる上で、モデルになった阿南英明医師に話を聞き、そして、「それが人道的に正しいと思ったからです」というセリフの撮影に挑むまでの姿が捉えられている。

厚労省からクルーズ船対応のために神奈川県庁に派遣された役人・立松を演じた松坂は、役柄について「型破りな感じもありつつ、正義感と冷静さ、向き合う事柄に対しての強い感情が同居している人物」とコメントし、 冷たくDMATへ出動依頼を言い放つ姿から「僕は責任を回避しているんです。結城先生や他にも関わった人たちの善意や良心につけこんでいるんですよ」と吐露する姿に立松が向き合っていた葛藤がメイキング映像で描かれる。

DMATの医師・真田を演じた池松壮亮が監督と入念に話し合いながら「僕の家族のことは誰が考えてくれるんですか」とやり場のない不安を結城に明かすシーンを撮影する様子や、船内で指揮を執るDMATの仙道を演じた窪塚は「映画の中でどれだけ自分が仙道として生きられるか」を追求し撮影に臨んでいる姿が映し出されている。

クルーズ船のクルーの羽鳥を演じた森七菜はモデルとなった和田祥子氏に当時の船内の話を聞きながら、「船に残されたご家族が不安に思ってる気持ちご理解できませんか?」とクルーとして船内の状況を少しでも改善しようと全力で向き合う羽鳥役を真正面から演じた。

記者の上野はクルーズ船内の集団感染にスクープの匂いをかぎつけ「面白くなりそう」と興味本位で状況を追いかけ始めるも、結城の「隔離期間を終えて家に帰れば何の問題もなく普通の生活に戻れる人たちばかりです。どうかそれを壊さないであげてほしい」という言葉に報道マンとして心が揺れる。そんな上野の心の機微を見事に演じる 桜井ユキの姿もメイキングに収められている。

実力派キャスト一人一人が演じたキャラクター、そして、それぞれが「葛藤」したことに焦点を当てたメイキングとなっており、各人のバックショットで終わるのも印象的な映像となっている。

(C)2025「フロントライン」製作委員会
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