メルカリは7月1日、フリマアプリ「メルカリ」にて、安心できる取引環境の構築に向け「全額補償サポートプログラム」を開始した。メルカリ利用時にユーザー間の話し合いによる解決が難しいトラブルが発生した際、メルカリ事務局が内容を確認して条件を満たすと判断した場合に、購入代金や販売利益を全額補償するもの。


7月1日からスタートした全額補償サポートプログラムは、メルカリでの取引トラブル発生時に、当事者間での話し合いによる解決が難しい際、条件を満たすことで購入代金や販売利益を全額補償するものだ。ただし適用されるかどうかは事務局側の判断による。

補償範囲は、出品者であれば販売利益、購入者であれば支払い代金(割引クーポン利用分は除く)。梱包費用や手数料は補償範囲外。

プログラムの適用を申請するには、下記5つの条件を満たす必要がある。なおプログラムの利用にあたり追加の料金は不要。

1.アプリでかんたん本人確認(eKYC)を実施している
2.配送方法に「メルカリ便」を利用している
3.配達完了日の翌日から14日以内に事務局へ問い合わせをしている
4.「出品者ガイドライン」または「購入者ガイドライン」を守り正しく利用している
5.過去の取引を含め、「ルールとマナー」および「利用規約」を守り正しく利用している

ユーザーは、上記の条件を満たしていることを確認後、ガイドページ内の「お問い合わせはこちら」から商品の問題個所の画像を添付し、問い合わせをする。問い合わせを受けた事務局側は申請内容や取引、利用状況などを確認した上で、全額補償サポートの適用可否を判断する。全額補償サポートが適用される場合、ユーザーは対象商品を商品回収センターへ送付する。

対象となる取引は7月1日以降の取引。法人や個人事業主が開設する「メルカリShops」で販売・購入された商品は対象外。また、メルカード ゴールドの特典(ショッピング保険)で補償を受ける場合や、オプションサービス付帯の保証が適用される場合も対象外。


メルカリは2025年5月21日に「不正利用者の徹底的な排除」と「お客さまの徹底的な救済」という方針を発表。今回提供する全額補償サポートは、「お客さまの徹底的な救済」を実現するための最重要施策とうたう。

また、ユーザーがメルカリを安心して使えるよう、安全への取り組みを集約した「安心・安全ポータルサイト」も同日公開された。ユーザーが安全に取引するための情報を簡単に確認できるとしている。
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