○A:重要なメールを目立たせるほか、メールの内容を要約したり、返信を省力化したりする機能もあります
Apple Intelligenceの作文ツールで文章を書き直す方法や要約する方法は、本連載の以前の記事で取り上げました。
このように文章を書き直したりまとめたりする機能を、メールでも使えたら便利ですね。
今回はMacの「メール」アプリでの操作を紹介します。
○優先メッセージと要約を使ってみる
Macの「メール」アプリも、Apple Intelligenceのさまざまな機能と連係しています。
まず、重要なメールがApple Intelligenceによって判断され、目立つように表示されます。
作文ツールにある要約の機能と同じように、メールの文章も要約できます。
○メールの返信も自動化できる?
問い合わせのメールなどに返信する際に、返信内容の候補が自動で表示されることがあります。この機能は「スマートリプライ」といいます。試してみましょう。
打ち合わせの日時を相談するメールを受け取りました。来週の火曜日と水曜日のどちらがいいか、都合の良い時間帯はいつかと尋ねられています。
あとは文章のトーンですね。このように箇条書きでやりとりすることの多い職場などであればこれで用が足りるかもしれませんが、簡素すぎる場合もあると思います。作文ツールを使ってみましょう。
ChatGPTと連係してトーンを整える方法もあります。詳しくは本連載の以前の記事を参照してください。
手作業での修正は完全に不要でそのまま送信できる、とまではならなくても、ある程度省力化したり表現の参考にしたりすることはできると思います。
○メールのスレッドも要約できる
ところで、本記事の前半でメールの要約を紹介しましたが、最初のメールに対して返信がある場合は、メールのつながりである「スレッド」について要約されます。
【今回の余談】
Apple Intelligenceを実際に使ってみると「こんなことができるのか」と体感できます。メールは実感としてわかりやすい例ではないかと思います。今後、Apple Intelligenceが進化したら、さらに便利になりそうです。
なお、本連載は、次回から「マイナビニュース」と「Mac Fan Portal」の2つのサイトで交互に掲載されることになりました。回によってどちらかのサイトに連載記事が掲載されますが、両方のサイトでご愛読くださいますようお願いします。連載のバックナンバーに言及するときはリンクを貼るなど、読者の皆様にとってできるだけ読みやすくなるようにしていきます。
それでは次回も、よろしくお願いします。
小山香織 ライター、インタビュアー、翻訳者、トレーナー。
Apple 製品やビジネス系アプリケーションなどに関する著書多数。近著に『iPadマスターブック 2024-2025 iPadOS 17対応』(マイナビ出版)。マイナビニュースでは連載「iPhoneユーザーのためのMacのトリセツ」のほか、インタビューや取材記事を執筆。 この著者の記事一覧はこちら
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