9月19日より全国公開される遠藤雄弥主演の映画『男神』の本編映像と場面写真が公開された。

原案となる「男神」は、2020年に開催された「日本(美濃・飛騨等)から世界へ! 映像企画」にて入選。
YouTubeの人気チャンネル「怖い話怪談朗読」にて朗読されると、「今までで一番怖い話」と視聴者の間で話題となり、大きな注目を集めた。その反響を受け、『ソローキンの見た桜』の井上雅貴監督により実写映画化が決定。愛知県日進市の協力のもと、オリジナルストーリーとして映画化が実現した。

物語は、新興住宅地の建設現場で突如として出現した謎の深い「穴」からスタート。全国で相次ぐ母子の失踪事件と時を同じくして、現場で働く和田(遠藤雄弥)の息子も姿を消す。彼が消えた先は、異界に繋がる不思議な森。そこでは巫女たちによる「男神」を鎮めるための儀式が密かに行われていた。息子がその森に迷い込んだと知った和田は、禁忌を破って穴へと足を踏み入れる。だが、それは理を超えた恐怖の始まりだった。

本作は、日本の古代信仰や伝承に根差した"縄文ミステリー"と"ファンタジーホラー"を融合させた異色の一作。美しさの裏に狂気を秘めた世界観と、家族を守ろうとする父親の切実な思いが交錯する。

公開された本編映像では、和田が偏屈な牧場主・木曽田(カトウシンスケ)を訪ね、妻・夏子と息子の手掛かりを求めるシーンが映し出される。
木曽田は「戻れなくなるぞ」とだけ語り、真実を語ろうとしない。張り詰めた空気の中で、和田は迷いを振り切り、家族を救う覚悟を固める。

【編集部MEMO】

遠藤雄弥は、1987年3月20日生まれ。38歳。神奈川県出身。2000年に映画『ジュブナイル』で映画デビュー。近年は『HiGH&LOW』シリーズ、『泣き虫しょったんの奇跡』、『ONODA一万夜を越えて』など話題作に多数出演し、演技力で評価を高めている。『辰巳』では高崎映画祭にて最優秀主演俳優賞を受賞した。来年は主演作『仏師』の公開も控えている。
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