俳優の山田孝之が、映画『新解釈・幕末伝』(福田雄一監督 12月19日公開)に桂小五郎役として出演する。
今から約150年前、日本の歴史が大きく揺れ動いた"幕末"。
福田監督の劇場公開映画20本目となる記念すべき本作で、初のダブル主演を務めるのは、これまで数々の福田作品を支えてきたムロツヨシと佐藤二朗。ムロが革命の志士・坂本龍馬を、佐藤が幕末の英雄・西郷隆盛を演じ、これまで多くの作品で描かれてきた英雄たちのイメージを覆して福田監督ならではの視点で物語が描かれる。
そして今回、桂小五郎役として山田孝之の参加が決定した。ドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズをはじめ、数々の福田作品で異彩を放ってきた山田が、歴史の陰で奔走した志士・桂をどう表現するのか注目される。山田が演じる桂は、"逃げの小五郎"という異名を持ちながら、坂本、西郷とともに"薩長同盟"の成立に尽力した重要人物。日本の夜明けを切り拓いた立役者でもある。
本作への出演について山田は「『大洗にも星はふるなり』で初めてご一緒してから16年、多くの福田作品に携わらせて頂き、多くを失い、そろそろ少しだけ得られる兆しが見えるかもしれないタイミングの作品」とコメント。ムロや佐藤と話す中で、今こそ先輩たちから学ぶ機会が近づいてきたと語り、「レベルアップ寸前の雰囲気を楽しんでもらえたら」とユーモラスに心境を明かした。撮影では"薩長同盟"のシーンがプレッシャーと緊張感に包まれたという。三者は撮影前から強い覚悟で臨み、それぞれの信頼関係を背景に、熱のこもった対話劇を繰り広げた。
また、本作には、総勢13名のキャラクターが登場予定で、その全員の顔が隠された謎めいたビジュアルも到着。
【編集部MEMO】
山田孝之は、1983年10月20日生まれ。41歳。鹿児島県出身。ドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズ(テレビ東京系)や映画『50回目のファーストキス』など、福田雄一監督作品では欠かせない俳優の1人。コミカルからシリアスまで幅広く演じ分ける実力派ながら、常に挑戦を恐れない姿勢と独特の感性が多くのクリエイターから支持を集めている。本作でも新たな魅力を発揮。幕末の英雄・桂小五郎として歴史を鮮やかに塗り替える。近年は俳優以外にも様々なジャンルで活躍中。