米Googleは7月29日(現地時間)、AIを活用したノート作成・リサーチ支援ツール「NotebookLM」に新たに「動画解説(Video Overviews)」機能を追加し、また「Studio」パネルのアップグレード展開を開始した。動画解説により、音声と視覚の両面から情報を理解する新たな体験が可能となり、新しいStudioによりビジネスや学習ツールとしてのNotebookLMの活用幅が広がる。
NotebookLMでは、2024年9月に追加された「音声解説」が人気機能の一つとなっている。ユーザーがアップロードした情報ソース(PDF、テキストファイル、Googleドキュメント、WebページやYouTubeのURLなど)から、2人のバーチャルホストによる会話形式の要約コンテンツを生成する機能であり、難解なトピックでも分かりやすく親しみやすい音声で把握できると評価されている。
動画解説は、情報ソースから画像、図、引用、数値などを取り込み、スライド形式のナレーション付きプレゼンテーションを生成する。これは特にデータの解説、プロセスの実演、抽象的な概念の具体化に効果的である。将来的には、さらに多様なフォーマットの導入も予定されている。
動画解説は音声解説と同様にカスタマイズが可能である。例えば「このトピックについて論文の図を理解するのを助けてほしい」といった一般的な質問や、「私のチームはYに取り組んでいるため、Zに焦点を当ててほしい」といった具体的な要求に対応でき、ユーザーは焦点を当てるトピック、学習目標、対象読者などを指定できる。
動画解説はすべての英語ユーザーに展開が開始され、近日中に他の言語への拡大も予定されている。
Studioは、音声解説や動画解説、マインドマップ、学習ガイドといったツールを利用するパネルである。これまではノートブックごとにそれぞれ1つの出力しか作成できなかったが、同一種類の複数のStudio出力を作成・保存できるようになった。
例えば、ノートブックを公開している場合、世界中の人に利用してもらうために複数の言語の音声解説を用意できる。プロジェクトチームのノートブックで議事録や技術仕様書、市場調査データ、デザイン案などを管理している場合、「エンジニア向け」「マーケティング担当向け」といった役割に合わせた音声解説や動画解説を作成することで効率性と生産性を向上させられる。
アップグレード後は、パネルの上部に、音声解説、動画解説、マインドマップ、レポート(概要説明資料、学習ガイド、よくある質問、タイムライン)の4つのタイルが表示される。作成されたコンテンツはすべてこれらのタイル下に一覧表示される。また、Studioパネル内でのマルチタスクも可能になり、音声解説を聞きながらマインドマップや学習ガイドを確認できる。











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