ゼンハイザージャパンは、ステレオショットガンマイクロホン「MKH 8018」を2025年8月5日に発売する。参考価格は363,000円。
「MKH 8018」は、「MKH 8000」シリーズのRFコンデンサーマイクロホンのラインアップを完成させる製品であるという。過酷な気象条件下でも使用できるような頑丈な構造で、自然な音を忠実に収音する性能があるほか、マイクの正面以外の方向(オフアクシス)からの音に対しても音質がほとんど変化しないという特性を備えている。音響エンジニアへ柔軟性を提供するため、MS、XYナロー、XYワイドの3つの切り替え可能なステレオモードを装備。MSモードでは、ミキシングコンソール上で空間イメージを連続的に調整することができるほか、XYモードは本体内であらかじめミックスされており、多くのテストで設定が微調整されている。ワイドまたはナローのXYステレオ出力は内部マトリクスを介して、外部ミキサーを必要とせずに信号を出力する。XYワイドでは、マイクロホンはサイド信号をより強調し、それにより多くのアンビエンス(環境音)を捉える。XYナローでは、ミッド信号により焦点を当てることで、音響エンジニアにより高い指向性を提供する。
また、アルミニウム製ハウジングを採用したことで軽量化が図られている。本製品は、8000シリーズの他の製品とは異なり、非モジュール式で固定されたXLR-5M出力を備え、過入力を防ぐための-10dBパッドを内蔵し、周波数特性を調整するためのフィルター、さらに70Hzにおけるスイッチ式の-3dBローカットフィルターも搭載する。
放送および映像制作用途のために設計されているため、MKHマイクロホンに通常備わっている広い周波数特性は、40~20,000Hzに制限されている。この調整は40Hz未満および20kHzを超える可聴域外の歪みによって、ミキシングコンソールが過負荷になるのを回避するためで、これらの周波数帯域では超音波のカメラレンズ測定システムが作動している。
本体のほか、「MZQ 100マイクロホンクリップ」「MZW 8018フォームウインドシールド」に、マイクロホン本体を包み込み、他のマイクロホンクリップやカメラへの確実な装着を可能にする「MZR 8000カメラアダプター」とネジ式のプラスチック製トランスポートチューブをセットにしての販売となる。
本体のサイズは直径22×全長220mmで、質量は115g。