ミッキーとのコラボに喜び「『夢じゃないか』って思うほど」

King & Princeの永瀬廉と高橋海人(高=はしごだか)が、ミッキーマウス100周年に向けてディズニーが展開しているスペシャルプロジェクト「ミッキー&フレンズ・イン・リアル・ライフ」に参加。このコラボレーションによって製作されたミッキーの新公式テーマソング「What We Got ~奇跡はきみと~」は、King & Princeが日本語訳詞を手掛け、さらにはオリジナルアレンジも加えた。

東京・渋谷を舞台にしたミュージックビデオではミッキーと共演を果たし、MIYASHITA PARKやスクランブル交差点などでともにダンスを披露。
この舞台裏などを収めたスペシャル番組が8月1日からディズニープラスで世界同時独占配信されている。このたび2人へインタビューを敢行。オファーを受けたときの気持ちやミッキーと共演した感想、2人の関係性などについて話を聞いた。

――まず、今回のコラボレーションが決まったとき、率直にどんなお気持ちでしたか?

永瀬:ミッキーとのコラボレーションはなかなかできることではないので、本当にうれしかったです。僕たちと「やりたい」と言ってくれたからには、いいものを作って世の中に届けたいと思いました。

高橋:「夢じゃないか」って思うほど、考えられないオファーでしたね。お受けしてから、徐々に喜びが増していきました。

――お2人は、ミッキーの公式テーマソングを手掛けた初めての日本人アーティストです。この楽曲にはどんな思いがありますか?

高橋:King & Princeが伝えたいことを詰め込んだ上で、言葉の力や日本語の素敵さも表現できたと思います。明るい気持ちになってくれる人が増えたらうれしいです。

永瀬:記念であり、曲としてもすごいパワーを持っているので、これからも大切にしていきたい1曲になりました。

――作品の中で、隠れミッキーをはじめとしたアイデアを提案されたとか。
そうしたアイデアはどのように生まれたのでしょうか?

永瀬:隠れミッキーがあることで、何回も見たくなる要因の1つになるかなと思って提案させていただきました。そしたら本当に入れてくださったので、うれしかったです。

高橋:「楽しいものはどんどん取り入れる」というディズニーチームの制作スタイルは素敵だなと思いました。『ミッキーの移動住宅』という作品には、ミッキーとドナルドがトウモロコシを食べて、その様子をグーフィーが見ているっていうシーンがあるんです。それをオマージュしたいという話をしたり、常にワクワクしながら打ち合わせを進めていました。

――完成したMVをご覧になっていかがでしたか?

高橋:ミッキーと同じ空間に入れてうれしかったですし、細かい演出や登場の仕方など、本当のディズニー作品のような空気感があって、僕たちも何回も見たくなる作品だなと感じました。

永瀬:感動しました。何回も見たくなるMVだと思うので、ミッキーたちのかわいさをぜひ何度も楽しんでほしいです。

――東京・渋谷でミッキーたちと共演できた気持ちについてもお聞かせください。

高橋:渋谷は、仕事はもちろん、遊びでもたくさん通ってきました。そんなジャパニーズカルチャーの中心とも言える場所で、ミッキーたちと思い出を作れたこと、すごく感慨深く思います。

永瀬:上京したての頃は、渋谷によく遊びに行っていました。
懐かしい気持ちもありつつ、今こうして一緒に踊っていることにエモさも感じましたね。

――ファンの皆さんには聖地巡礼してほしいですか?

高橋:そうですね。渋谷も進化し続けているので、渋谷の今をミッキーと一緒に残せてよかったなとも思います。

永瀬:渋谷は行きやすいですし、ついでに遊びにも行けると思うので、映像を見て「あ、ここかも」って場所があればぜひ行ってみてほしいです。

――メイキング映像の中で「MVを見た人にはハッピーな気持ちになってほしい」とおっしゃっていましたが、お二人が最近ハッピーだと感じた出来事を教えてください。

高橋:先日の東京ドームライブは超ハッピーでした。5万5000人の前で、皆さんの表情や熱量を感じながらパフォーマンスできて、改めて「応援されるってすごくうれしいことだな」と思いましたね。本当に幸せでした。

永瀬:確かにライブはハッピーでしかなかったです。身近なハッピーで言うと、もらったバスオイルを使って湯船でリラックスした時間ですね。汗をかいて「今日も頑張ったな」と思える瞬間って、シンプルだけどハッピーですよね。

「今こうして2人でいられること自体が奇跡」 新たに知った一面も

――映像の中では、2人体制になってから「お互いを深く知るようになった」ともお話されていました。
深く知るために意識していたことはありますか?

高橋:真摯に向き合う気持ちは増えましたし、思い合う積み重ねが大事だなと感じています。

永瀬:1対1だからこそ何でも言いやすいですし、熱くぶつかることも含めて、尊重し合う姿勢が大切だなと思いますね。

――お2人でお酒を飲みながらインスタライブをされていたこともありましたね。

永瀬:懐かしい(笑)。ああいった時間も大事です。

――永瀬さんはお酒強いんですか?

永瀬:日によります(笑)。あの日はすごくいい日で、楽しくなって結構飲んじゃいました。

――お2人の関係性が伝わってきます。楽曲のタイトルにもありますが「奇跡」と感じることも?

高橋:そうですね。今こうして2人でいられること自体が奇跡だなと思います。人って変わっていくものだけど、変わらずいられている関係性は本当に特別です。

永瀬:考え方も趣味も違いますが、違うからこそリスペクトできて楽しめている。
この関係性が築けたことは奇跡ですね。

――ちなみに、2人体制になってから新たに知った一面もありましたか?

高橋:廉にはクールな印象があったんですけど、2人になってからはライブでお茶目に笑っていることに気づいて。そういう姿を見て、アイドルソングをやる大切さだったり、いろいろな曲に挑戦する意味など深く理解するようになりました。

永瀬:小さいことなんですけど……。海人から「卵かけご飯をめんつゆで食べる」って聞いたときは意外だなと思いました(笑)。僕とは違った意外な食べ方に驚きましたね。

――まだまだ知らないことがありそうですね(笑)。そのほか、2人体制になってから印象に残っている出来事はありますか?

永瀬:「なにもの」の製作期間ですかね。「これからどうなっていくんだろう。やっていけるのかな」という、不安な気持ちもある中で製作を進めていたので、今ではよく乗り越えられたなって思います。

高橋:2人になってからは「これからどうやって守っていこう」と思う瞬間もありました。でも、1つ乗り越えるたびに自信がついていき、どんどん自信が強固なものになっていきました。
感情のジェットコースターが1日に何回もある日々を過ごしていたこともあって、正直この1年も3カ月くらいに感じるほど濃かったです(笑)。でも、この感覚は充実しているってことだと思っています。一つひとつに魂を込められているからこその充実感なので「そりゃ自信つくな!」って。

――お互いに「もう大丈夫」と思えた瞬間はいつ頃でしたか?

永瀬:「なにもの」を出した頃には「いけるな」と思っていました。海人もそう感じてくれてるんじゃないかなと思っていましたね。

高橋:同じくです。「なにもの」という楽曲に出会ったときに、2人して「これだ!」と感じたので、あのときに結構光が見えたなって思います。そこからは、どんどん自信が積み重なっていきました。

――最後に、King & Princeとしての今後の目標を教えてください。

高橋:ミッキーのような存在になることが、新しい目標になりました。この世界にいるからには、国内外問わず、もっと多くの人に知ってもらって、好きになってもらいたいです。

永瀬:ミッキーの100周年とKing & Princeの10周年が重なるので、また何か一緒にやらせていただけたらうれしいです。
そのためにも、もっと頑張っていきたいと思います。

■永瀬廉
1999年1月23日生まれ、東京都出身。2011年に事務所に入所。2018年にKing & Princeとして「シンデレラガール」でデビュー。俳優としても活動し、映画『うちの執事が言うことには』(19)で初主演。映画『弱虫ペダル』(21)、『夕暮れに、手をつなぐ』(23)、『東京タワー』(24)、『御曹司に恋はムズすぎる』(25)などに出演。映画『ラストマン』の公開を控える。

■高橋海人
1999年4月3日生まれ、神奈川県出身。幼少期からダンスを始め、数々のダンスコンテストで優勝を重ねる。2013年に事務所に入所。2018年にKing & Princeとして「シンデレラガール」でデビュー。俳優としても活動し、数々の話題作に出演。現在、TBS系金曜ドラマ『DOPE 麻薬取締部特捜課』に出演中。映画『おーい、応為』、映画『君の顔では泣けない』の公開を控える。
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