お笑い芸人のゆりやんレトリィバァの初監督映画『禍禍女(まがまがおんな)』が2026年に公開されることが5日、明らかになった。
これまで芸人としてのキャリアをはじめ、俳優、声優、ラジオパーソナリティ、ラッパーなど多彩なフィールドで活動してきたゆりやんレトリィバァ。
そんな彼女がかねてより「挑戦したい」と語っていた映画監督業に、本作で本格参戦。2021年にテレビ番組で「映画監督をやってみたい」と話した一言がプロデューサーの目に留まり、そこから企画がスタートしたという。2024年のカンヌ国際映画祭の期間中に監督デビューを発表し、注目を浴びた。
公開された特報映像では、真っ赤なリップの女性や金髪姿の女性、制服を着た少女たちが「禍禍女」とささやくという、妖しげでインパクトのある映像が展開される。最後には「監督は誰?」との問いに、堂々と姿を現すゆりやんの姿が映し出され、実際の撮影現場で「よーい、スタート」と声を上げる場面で締めくくられている。映像の中に響く「禍禍女」という耳慣れない言葉が、強烈な印象を残す。
なお、『禍禍女』は、2025年9月にアメリカ・ロサンゼルスで開催される第13回Beyond Festでワールドプレミア上映されることが決定。同映画祭はホラーやファンタジー、ブラックコメディなどジャンル映画を中心に構成されるアメリカ最大級のイベントで、名門Egyptian Theatreが会場となる。公式スポンサーを務めるのは、カンヌ国際映画祭で6年連続パルムドール作品を北米配給してきたNEONだ。
Beyond Festの作品選定責任者エヴリム・エルソイ氏は、『禍禍女』について「恐怖と奇抜さを兼ね備えた衝撃的なデビュー作」と評し、「まさに映画界に現れた新たな才能」と高く評価している。
■ゆりやんレトリィバァ コメント
昔から映画が大好きで、映画の世界に憧れがありました。この度、映画監督として初監督作品を完成できたことは大変嬉しくありがたく光栄な気持ちです。ありがとうございます。芸人としての姿を知ってくださっている方には新たな世界をお見せできたら嬉しいですし、これから知ってくださる方は、どうか映画をとにかく楽しんでいただけましたら幸いです!
この映画は、私の実際の恋愛を基にしたものです。もし、今まで私を振ってくれた男性方がいなかったらこの映画はこの世にはありませんでした。本当にありがとうございます! よかったです! 振ってくれて! ありがとう! ハリウッドいきたい! よろしくお願いいたします!ぜひご覧ください!
■髙橋大典プロデューサー(K2 Pictures) コメント
天才・ゆりやんレトリィバァの独創的な感性が、映画監督という新たな表現領域でついに爆発します。ゆりやん自身に見え隠れする「禍禍しさ」を恐ろしく煮詰めて、芸人として鍛え抜かれたとっておきのユーモアと、時にヒリつくような人間観察力をフル稼働し、新たなエンターテイメント作品に昇華していただきました。恋愛、恐怖、笑い・・・普段交わることのないジャンルを無尽蔵に横断する強烈な一撃が、世界に放たれる瞬間に立ち会うことができ、プロデューサーとして心から嬉しいです。ゆりやんからわき出る得体のしれない面白さをぜひ劇場で体験ください!とにかく、たくさんの人達に観てもらうのが楽しみで仕方ないです! 映画『禍禍女』ご期待ください。
【編集部MEMO】
ゆりやんレトリィバァは、1990年11月1日生まれ。34歳。