NTTソノリティは8月4日、専門家の監修のもと、高温多湿になる夏期の密閉型イヤホン・ヘッドホンの着用に関する「耳の不快に関するセルフチェックシート」を公開した。
同社はNTTグループ初の音響ブランドで、開放型イヤースピーカーなどを展開する「nwm(ヌーム)」を手がけている。
調査によれば梅雨から夏の時期にイヤホン・ヘッドホンを使用する人は87.4%に上り、1日1時間以上使用する人は約半数の48.3%に達した。特に10代では10人に1人が5時間以上使用しており、動画・音楽視聴などのエンタメ需要の高まりが影響していると考えられる。
夏のイヤホン・ヘッドホン着用時に汗やムレなどで「不快感」を経験した人は43.2%に上り、不快症状として最も多かったのは「耳の中がムズムズする」で51.1%を占め、「衛生面の不安」「痛み・圧迫感」が続いた。しかし、不快感への対策をしたことがある人はわずか17.1%で、54.6%が「我慢している」と回答した。
対策できない理由として、「どんな対策をすれば良いかわからなかった」が38.5%と最も多く、「症状が軽く、我慢できると思った」「そのうち自然に治ると思った」が続いた。耳の健康リスクについて医師に相談した経験がある人は17.2%にとどまり、82.8%が相談経験がないと回答した。
調査を受け、同社は「そらいろ耳鼻咽喉科センター北駅前院」院長の内尾紀彦氏監修のもと、「耳の不快に関するセルフチェックシート」と、シートの該当個数に応じて耳の不快感を可視化する「耳の不快指数チャート」を公開した。15個の質問に答えることで、チェック数に応じて耳の状態を5つのレベルに分類できる仕組みとなっている。
0~1個は「非常に良好」、2~4個は「軽い湿気やムズムズ感」、5~8個は「ムレ感・違和感を自覚」、9~12個は「不快が継続している状態」、13~15個は「明らかに異常な症状」として分類され、13~15個に該当する場合は速やかに耳鼻科の受診を推奨している。
○■調査概要
調査名:nwm(ヌーム)「高温多湿の夏における耳の不快調査」
調査対象:イヤホンを保有し、日常的に使用する男女500名
実施時期:2025年5月30日~2025年6月2日
調査方法:インターネット調査
有効回収数:500サンプル