SBI証券は、子会社のSBIマネープラザ、およびFinTechスタートアップである400Fとの三社間で、資本業務提携に向けた基本合意書を締結したことを発表した。

今回の提携により、三社の強みを組み合わせ、オンラインと対面の両領域におけるシナジー創出と企業価値の向上を図るとしており、400Fは関係当局の承認を前提にSBI証券の連結子会社となる予定である。


提携内容の詳細


(1) 投資相談サービスの強化
SBI証券と400Fはこれまで一部顧客向けにオンライン投資相談を共同で提供したが、今後は、SBI証券のサービスやツール、セキュリティに関する疑問について、400Fの資産運用アドバイザーに相談できる環境を整備する。SBIマネープラザでも同様の相談体制を整え、対面でのサポートも強化する。

(2) 400Fのソリューションを活用した企業価値向上
400Fが展開する「オカネコPartners」では、生成AIとデータ分析によって金融機関のCXを最適化する各種ソリューションを提供しているが、これらをSBI証券内で活用するほか、SBIグループの金融法人顧客にも展開していく。

(3) 共同マーケティングの推進とデータ活用
400Fは、保険代理業および有価証券仲介業のライセンスを保有しており、保険、資産運用、住宅、不動産、転職など生活に関わる幅広いテーマをオンラインで相談できるサービス「オカネコ」を運営している。また、情報メディア「オカネコマガジン」では、老後資金や住宅ローン、投資などお金に関する記事を多数配信中であるが、今後はこれらのプラットフォームを通じて、ユーザーの悩みに寄り添ったパーソナライズマーケティングをSBI証券と共同で実施していく。

また、400Fが持つエンジニアリング力やデータ分析、AI活用のノウハウをSBI証券に取り入れ、メディアを基点としたデータドリブンな金融サービスの高度化を推進していく方針、としている。
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