1972年から1974年にかけて製造された、キングセイコーの「VANAC(バナック)」。かつて、個性的なケース形状や鮮やかなダイヤルカラーなどを採り入れたシリーズが、2025年のVANACとして復活、発売された。
ここでは限定モデルも含め、5色のカラーバリエーションを一気にご紹介する。
○東京の地平線を胸に、満を持しての復活

「VANAC」のネーミングには、Vibrant(刺激的)、Active(活動的)、Novel(大胆)、Alternative(型にはまらない)、Comfortable(ゆとり)の意味が込められている。

新生VANACのテーマは「Tokyo Horizon」。かつてキングセイコーが産声を上げた地、「東京」(亀戸)の地平線からインスピレーションを得たというダイヤルのデザインが特徴だ。

ダイヤルカラーのラインナップは5色で、価格はすべて39万6,000円で発売中。ただし、モデルによって購入可能な場所が異なるのでご注意を。セイコーオンラインストアでは、すべてのモデルを購入できる。
○SDKV001

ダイヤルカラーはパープル。広大な地平線が広がる東京の黄昏時を表現している。セイコーウオッチサロン専用モデル。
○SDKV003

ダイヤルカラーはネイビーで、東京の「真夜中」をイメージ。セイコーウオッチサロン専用モデル。

○SDKV005

シルバーのダイヤルとゴールドのリング、針のコンビネーションで、東京の「日の出」を表現している。セイコーウオッチサロン専用モデル。
○SDKV007

ダイヤルは、限定カラーのゴールド。そのモチーフは、東京の広大な地平線から昇る荘厳な朝日。ちなみに、ダイヤルのセイコーロゴとキングセイコーのロゴがゴールドカラーなのは、このモデルだけ。限定数は世界で700本(うち国内は300本)。
○SDKV009

ダイヤルカラーはアイスブルー。燦燦(さんさん)と光が降り注ぐ東京の景色からインスピレーションを得ている。こちらのみ、セイコーブティック専用モデル。

ダイヤルカラー以外の仕様は、各モデル共通。ムーブメントは、最新の自動巻き(手巻き付き)キャリバー「8L45」。パワーリザーブは72時間(最大巻き上げ時)、35石構造と28,800振動/時(8振動/秒)の精度で信頼性を保つ。


ケースとバンドの材質はステンレススチール。ケースのサイズは横41mm×縦45.1mm×厚さ14.3mm。ベゼルを廃した設計により、滑らかでモダンなフォルムが際立つ。また、新デザインのバンドは鏡面仕上げとヘアライン仕上げを交互に組み合わせることで、高級感を高めている。

風防は内面無反射コーティングのボックス型サファイアガラス、防水性能は10気圧。耐磁性能も備え、実用性にも優れたコレクションだ。
編集部おすすめ