キングジムは8月5日、新防災ブランド「KOKOBO(ココボ)」を発表した。

○日常生活に溶け込む"特別感のない防災"を提案

近年は地震をはじめとした自然災害のリスクが高まる一方で、防災の備えに対する心理的ハードルも存在する。
同社が国内企業に勤務する施設管理・防災担当者450名を対象に実施した「オフィス防災に関する意識調査」では、約60%がオフィス防災に不安を感じていることが明らかとなった。こうした背景を踏まえ、同社では防災の"はじめの一歩"として、日常生活に溶け込む"特別感のない防災"を提案する防災ブランド、KOKOBO(ココボ)を立ち上げた。

ブランド名には、「ここにぴったり」「個々が使える」「ここぞというときに役に立つ」という仕事や暮らしを支える3つの"ここ"に加え、「あったら安心、そなえて安心」という"こころ"の「ここ」の想いが込められている。「何を備えたらいいか分からない」という人にも、手にしたその日から防災が日常の一部となるような、身近で続けやすい防災用品の提供を目指す。
○4つの新製品を発売

新ブランドの立ち上げに際し、新製品の「縦横使える防災テント」(11,000円/税別)、「屋根が開く防災テント」(22,000円/税別)、「自動で膨らむ防災マット」(9,000円/税別)を10月10日、「災害トイレセット(100回分)」(14,800円/税別)を8月27日に発売する。

縦横使える防災テントは、着替え時には縦置き、休息時には横置きと、用途に応じて使い分けできる1人用テント。誰でも簡単・スピーディに設営でき、収納時はコンパクトに収まる。ホルダーにはトイレットペーパーやタオルなどをかけることができ、お手洗いスペースとしても利用できる。

屋根が開く防災テントは、屋根部分はファスナーで開閉可能な仕様で、内部が暗くなりすぎず、採光や換気にも配慮。閉塞感を軽減して、快適性を高めている。ゆとりあるサイズ感で、大人3人まで入ることが可能。

自動で膨らむ防災マットは、バルブを開けるだけで誰でも簡単に設営できる、自動膨張式のマット。
厚さ約5cmまで膨らむため、振動や底冷えを軽減し、避難所での睡眠や休息を快適にサポートする。また、コンパクトに収納できるため、限られたスペースでも場所を取らずに備えられる。5ヵ所の連結ボタンを留めれば、複数枚を連結することもできる。

災害トイレセットは、既存の「災害トイレセットⅡ」より使用回数を増量したモデルで、1人あたり1日平均5回とされるトイレ使用に対し、3日分・約6人分に相当する備蓄が可能。課やフロア単位での備蓄にも適しており、A4ファイルサイズでロッカーや書棚にもすっきり収納できる。便座やバケツに汚物収納袋をかぶせるだけで設置でき、水を使わずに使用できる。抗菌仕様の凝固剤が汚物を素早く固め、ニオイの抑制や衛生面にも配慮している。

○公式HPで自分の防災レベルをチェック

ブランドサイトでは、 「KOKOBOとは何か」をはじめ、オフィスにおける防災意識や備えの調査結果や、備え・防災アドバイザーの高荷智也氏監修による「防災診断コンテンツ」を紹介している。簡単な質問に答えるだけで、自分の防災レベルや備えの傾向を把握することができる。また、同ブランドの商品ラインアップも掲載しており、それぞれの生活スタイルや職場環境に合わせた"自分らしい備え"を見つけることができる。
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