女優の北川景子が主演を務める映画『ナイトフラワー』(11月28日公開)の第二弾キャストが発表になり、森田望智の出演が明らかになった。あわせて新たな場面写真4点が公開となっている。
第44回日本アカデミー賞最優秀作品賞に輝いた『ミッドナイトスワン』の内田英治監督が原案・脚本・監督を務めた本作は、昼はパート、夜はスナックで働きながら、2人の子供の夢を叶えるためにドラッグの売人になることを決意する母親の姿をリアルに描く。主人公・永島夏希を演じるのは北川景子。これまでの品行方正なイメージを封印し、関西弁で捲し立てるシーンや、笑い、泣きじゃくる姿を熱演する。
この度、Netflixの『全裸監督』シリーズやNHK連続テレビ小説『⻁に翼』などに出演していた森田望智がキャスティングされているのが発表された。森田が 演じるのは、心に深い孤独を抱える格闘家・芳井多摩恵。ドラッグの売人になることを決意した夏希のボディーガード役として、夏希と危うい絆を深めていく重要な役どころだ。
森田は「多摩恵は今までにないくらい自分とはかけ離れた役。これまで戦いとは無縁だった私が、格闘技という戦いの世界にどっぷりと浸かり、闘志に染まることができるのか不安だった」とコメントしており、格闘家である多摩恵を演じるにあたり、約半年間に渡る過酷なトレーニングに挑み7kg増量したことを明かした。本編では本人の不安とは裏腹に、プロも絶賛する迫力の格闘シーンを見事に演じ上げている。
また多摩恵というキャラクターについて「夏希との出会いをきっかけに、彼女本来の優しさやピュアさ、素直さが少しずつ表に現れ、色がついていく姿がとても魅力だと感じた」とも語っており、夏希と多摩恵が出会ったことで起こる彼女たちの化学反応も見どころのひとつ。
そんな森田を間近で見ていた北川は「森田さんがご本人と正反対な役にもがきながらも体当たりで向き合う姿を側で見ていたからこそ、私も夏希役をやり抜くことができたと思います。夏希が多摩恵と、外れた道であったとしても強い気持ちで進んでいけたのは、多摩恵だったからに他なりません。
タイプが異なる2人について、内田監督は「やさぐれた女性総合格闘家の役で、格闘技経験ゼロからの挑戦。初稽古で"猫パンチ"を見たとき、めまいがしました」と振り返りつつ、「しかし、彼女は不屈の精神で役を自分のものにしたのです。北川景子さんとのシスターフッド感もたまらなく好きです。役者魂を目の当たりにしました」と森田の役作りに挑む姿勢を絶賛。北川と森田の化学反応により、シスターフッドドラマとヒューマンサスペンスが絡み合う物語に仕上がった。
あわせて公開された場面写真では、ブルーのインナーカラーをさりげなく揃えた二人が肩を組んで笑い合う無邪気な一面や、ベンチに腰かけ、深刻な面持ちで向き合う緊張感あるカットなど、シスターフッドドラマが垣間見えるシーンが印象的に切り取られている。さらに、ティザービジュアルでも注目を集めた、北川のどこか憂いげな横顔のカットに加え、格闘家役として体当たりで挑んだ森田の闘志あふれる試合シーンも。物語の熱量と不穏さ、二人の関係性を感じさせるカットが並んでいる。
(C)2025「ナイトフラワー」製作委員会
【編集部MEMO】
内田英治監督は、1971年生まれ。ブラジル・リオデジャネイロ出身。映画監督・脚本家。