FLIEは8月4日、「Z世代の住まいに関する意識調査」の結果を発表した。調査は6月、20歳以上のZ世代(1996年~2005年生まれ)105名を対象にインターネットで行われた。
理想の住まいについて聞いたところ、「交通の便の良さ」(67.6%)、「広さ」(60%)、「コスパ」(49.5%)が上位に。Z世代の住まい探しには、利便性と経済性を考慮した、タイパ・コスパ重視の傾向が見受けられた。また、4位には「セキュリティの高さ」(36.2%)が入り、防犯意識の高さも伺えた。
次に、住みたい場所を教えてもらったところ、「都心に近い郊外」が最多の48.6%。また、将来の住宅スタイルついても聞いたところ、56.2%が「持ち家」と回答。理由を聞くと、「持ち家の方が好きなように家を使うことができるから」「賃貸だと一生お金を払い続けないといけないから」「資産になると思うから」「自分の家を持つことで安心感や安定感が得られると思うから」といった声が寄せられ、“持ち家派”が圧倒的多数となった。
一方、「賃貸」を選択した人は29.5%。“賃貸派”の人からは、「持ち家だと災害が起きた時の修理費などが高くなりそうだから」「ライフスタイルの変化に柔軟に対応できるため住まいを気軽に変えられる自由さを重視しているから」といった意見が寄せられた。
続いて、リモートワークが普及する現代において、働き方と家の関係について調査を行った。まず、現在の働き方を教えてもらったところ、Z世代は「完全出社」(34.3%)が最多ながら、「フルリモート」(20.0%)、「ハイブリッド」(16.2%)と、働き方の多様化が進んでいることが明らかに。
そこで、「今後働く環境として在宅ワークも取り入れたいと考えていますか?」と尋ねたところ、実に9割もの人が「必ず取り入れたい」(40.9%)あるいは「できれば取り入れたい」(48.6%)と回答。Z世代に、“住まい=働く場”という意識が着実に定着しつつあることがうかがえる結果となった。