シチズン時計のブランド「CITIZEN ATTESA(シチズン アテッサ)」は、ビジネスパーソンから人気のコレクションだ。シチズンが力を注いできたチタン素材を用い、軽くて身に着けやすい腕時計に仕上がっている。


ラインナップとしては、先端のアクティブなデザインで洗練された印象の「ACT Line」、ロングセラーを続けるトラディショナルな作りの「Regular Line」という2つのシリーズからなる。ここでは、アテッサのフラッグシップにも位置付けられる、ACT Lineのブラックチタンシリーズから「CC4105-69E」を実機写真で紹介する。CC4105-69Eは33万円で発売中だ。

CC4105-69Eは、アテッサとして初めてセラミックス素材のベゼルを採用。若干の曲線を持たせた八角形のベゼルがトレンドをとらえている。ケースとバンドの素材はもちろんチタンだ。駆動は光発電エコ・ドライブで、定期的な電池交換は不要。満充電の状態で約5年間の駆動力がある(パワーセーブ有効時)。

ベゼルの表面は粗めのヘアラインになっており、これはチタン素材では表現が難しかった加工だという。2つの異なる素材をうまく組み合わせ、オールブラックのカラーリングとと合わせてとても凜々しい。ベゼルとケースの一体感、ケースとバンドの流れるような一体感も見どころだ。ケースサイズは横44mm×厚さ13.7mm、重さは116gとなる。


オールブラックのケースとバンドには、独自の表面硬化技術「デュラテクトDLC」を加工。筆者は以前、デュラテクト加工したチタン素材を金属ブラシでゴシゴシとこすったことがあり(シチズンのデモンストレーション)、キズが付かないことに驚いた。絶対にキズが付かないわけではないが、日常使用で時計を守ってくれるのは間違いない。

ブラックのダイヤルは、チタニウムの原石をイメージしたもの。よく見るとザラザラした質感があり、落ち着いた中に力強さを感じさせる。3つのインダイヤルは、3時位置がモード表示、6時位置がデュアルタイム表示(ワールドタイム機能)、9時位置が機能表示(曜日/充電量/サマータイム)だ。粗い質感としたインダイヤルの見返しリングも、ソリッドさと力強さを強調している。

風防はクラリティ・コーティングのサファイアガラスだ。クラリティ・コーティングとは、光を約99%透過するというシリコン化合物の両面多層コーティング。いわゆる「両面無反射コーティング」の一種で、ダイヤルの視認性が非常に高い。

ムーブメントは、シチズンが持つ「エコ・ドライブGPS 衛星電波時計」の最上位となる「キャリバー F950」を搭載。GPS衛星の電波を受信し、時刻情報や位置情報を取得する。
時刻情報だけなら、約3秒というスピードで受信が完了し、時計を正確な時刻に合わせられる。

ワールドタイム機能(39時差/サマータイム対応)とインダイヤルのデュアル表示によって、現地の時刻と設定した都市の時刻を同時に知ることができる点は、外国とのやりとりが発生する仕事、海外出張、海外に家族や友人が住んでいる――、といったシチュエーションでとても便利だ。多機能でありながら派手すぎないデザインは、ビジネスパーソンから人気が高いのもうなずける。

なお、ルナプログラムという独自のムーンフェイズ機能を持つアテッサについて、企画・開発・デザインの担当者を取材した連載、『「シチズン アテッサ」ができるまで。』もぜひご覧いただきたい。

○ギャラリー(クリック/タップで拡大)
編集部おすすめ