『映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ』(公開中)でゲスト声優を務めたお笑いコンビ・バイきんぐの小峠英二と西村瑞樹にインタビュー。演じた役との共通点や、本作でピンチに直面するしんのすけたちにちなみ、コンビとしての最大のピンチについて話を聞いた。
『映画クレヨンしんちゃん』シリーズ32作目となる本作は、しんのすけたちカスカベ防衛隊がインドを舞台に大乱舞。カスカベ防衛隊の癒やしの存在でありながら謎多きボーちゃんが暴君(ボーくん)となって大暴走し、それを止めるためにしんのすけたちが奮闘する。小峠はしんのすけたちのインド旅で現地をガイドする温厚で優しいインド人・ウフンアハーン役、西村はしんのすけたちが立ち寄った雑貨店のバイト君役の声を演じた。
――ウフンアハーン役とバイト君を演じられましたが、役とご自身の共通点はありますか?
西村:僕も家ではずっとスマホを見ているみたいな感じなので、そこは似ているかなと。ほぼ素で演じました。
小峠:僕は熱い部分が似ているのかなと思います。何でもお金で解決できるという考えの(インドの大富豪)ウルフが相棒もお金で作ろうとするんですけど、ウフンアハーンはお金じゃないよと。そういうことを僕も泥酔した明け方ぐらいに言っているかもしれません(笑)
西村:泥酔した時は無ですよ。何も発してない。でも確かに熱い部分はあって、飲み始めて2時間ぐらい経ってから熱い話をし出す感じです。
――どんな熱い話を?
西村:お笑いのことを考える時間が足りてないんじゃないかみたいなことを、後輩たちに熱く語っています。俺はこれだけ考えているぞと。
小峠:そういう話をにゃんこスターのスーパー3助によくしています(笑)
――西村さんに対しては?
小峠:もう何も言わないです。そういう時期は終わりました。結成10年ぐらいまでは言っていた気がしますが、全然響かないので。
西村:諦めているんでしょうね。でも、熱い部分は好きですよ。ひたむきにお笑いのことばかり考えていて、僕には到底できないので、そういうところはすごいなと思っていました。それが半分、ちょっとうざいなというのが半分(笑)
――本作では、しんちゃんたちがさまざまなピンチを迎えますが、バイきんぐさんの中で最大のピンチだったなと感じている出来事を教えてください。
小峠:『キングオブコント』で優勝した年に、本番前に楽屋でネタの練習をしていた時ですかね。今まで散々練習して、間などについて細かく伝えていて、ライブや練習でできていたのに、本番前の練習で急にコイツができなくなって、それは怖かったです。
――緊張して忘れてしまったのでしょうか。
西村:全然覚えてないんです。
――小峠さんはそのピンチにどう対応しましたか?
小峠:またそこで調整して、「その間じゃない」「そこはもっと遅く」という風に伝えて。
――でも本番ではバッチリできて見事優勝されたわけですね。
小峠:まあ本番ではできていましたね。
西村:決勝のネタはそれまでいろんなライブでやってきましたが、優勝した後に、コイツが「今までで一番よかった。100出したな」と言っていました。
■バイきんぐ
小峠英二(1976年6月6日生まれ、福岡県出身)と西村瑞樹(1977年4月23日生まれ、広島県出身)によるお笑いコンビ。大分県の自動車教習所合宿で初めて出会い、その後、大阪NSCの面接で、偶然にして再度運命の再会を果たしたことをきっかけに、1996年5月にコンビ結成。ソニー・ミュージックアーティスツ所属。『キングオブコント2012』で当時歴代最高得点獲得して優勝。見事5代目キングの座に就く。それを機にブレイクを果たし、テレビやライブなど幅広く活躍している。
■『映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ』
監督:橋本昌和 脚本:うえのきみこ 声の出演:小林由美子、ならはしみき、森川智之、こおろぎさとみ ほか 声の特別出演:賀来賢人、バイきんぐ(小峠英二、西村瑞樹) 主題歌:Saucy Dog「スパイス」(A‐Sketch)
【西村瑞樹】ヘアメイク:原口ふさこ スタイリスト:大瀧彩乃