ガーミンのGPSスマートウォッチ「Venu」シリーズの新モデル「Venu X1(ヴェニュー エックスワン)」が2025年6月26日に発売されました。
このモデルはガーミン史上最大の2インチディスプレイと、薄くて軽いボディが特徴。
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○Venu X1の主な仕様
サイズ:W41×H46×D7.9mm
重さ:40g(バンド含む)
バンド素材:ナイロン
ディスプレイ:対角2インチ/448×486ピクセル AMOLED
カラー:Black(ブラック)、Moss(モス)
衛星測位:GPS/GLONASS/GALILEO/BeiDou/みちびき(補完信号)
防水機能:5ATM(50m防水)
稼働時間:スマートウォッチモード 約8日間 /GPSモード 約16時間
夏場も快適! 大画面と薄型軽量ボディで快適な着け心地
X1の第一印象はディスプレイが大きくてとにかく見やすいこと。高輝度で鮮明なAMOLEDディスプレイで文字がくっきり。対角2インチのスクエア型なので、必要な情報が効率良く表示されます。
ガーミン史上最薄の7.9mmという薄さで、本体が40gと軽いので、着けていてあまりストレスを感じませんでした。
スマートウォッチを着用していると、ドアに引っかかったり、壁に当たったりすることがあります。就寝時に寝返りを打った時などに、ウォッチの重さを感じることもあるのですが、X1ではそのようなストレスがありませんでした。
特に柔らかくてフィット感の良いナイロンバンドが快適でした。通気性がよく、今夏の異常な暑さでウォッチの裏側に汗がたまりにくいので不快にならずに済んでいます。運動時にはなおさら。
マジックテープタイプなので自在にサイズ調整できたのも良かったです。水分を摂り過ぎて身体がむくんだ朝も、手軽にちょうど良いサイズに調整できました。
日本の詳細地形図を搭載、等高線・スキー場・ゴルフ場も網羅
X1はVenuシリーズで初めて日本詳細地形図のマップを搭載したモデル。地図データには等高線、スキーリゾートマップ、ゴルフコースなどのデータが含まれています。
筆者は登山が趣味なので、この地図機能に興味津々。高精度のGPS測位により、登山中に正確な位置情報が確認できました。
地図の右端に指を置いて上や下にスライドしたり、2本指でピンチインやピンチアウトすることで、地図を拡大、縮小することができます。スマホで慣れた操作をウォッチでも使えたので、見たい範囲まで拡大するのがラクでした。
ディスプレイには傷がつきにくいサファイヤクリスタルが採用されています。5ATMの防水性能も備えているので、登山中に木にぶつけたり、雨に降られても安心。筆者は利用しなかったのですが、地図上の地点を保存することで、目的地までナビゲーションしてもらうこともできます。
X1は世界約43,000以上のゴルフコースが内蔵されているのも特徴。ガーミンのゴルフ用GPSウォッチの最上位モデル「アプローチS70」と同等の機能が搭載されています。
コースがわかるだけでなく、高低差やショット距離、最適なクラブや狙うべき場所等をサポートしてくれる「バーチャルキャリー」機能などもあり、パフォーマンスアップをサポートしてくれます。
高精細地図サブスク「Garmin Outdoor Maps+」日本スタート
8月7日から世界各地のプレミアム地図にアクセスできるサブスクサービス「Garmin Outdoor Maps+」がスタート。欧米に続いて、アジアでは日本が先行導入になるのだとか。料金は月額800円、年間7,480円になります。
衛星画像や国内外の高精細で精密な地図がベースになっているので、登山やトレッキング、クロスカントリーなど、様々なアウトドアに役立ちます。日本登山地形図もダウンロードできるので、山岳ルートの情報を採り入れたナビゲーションも可能。奥地や秘境などを攻めたい人におすすめです。
アクティビティは100種類以上に対応、筋トレ機能も強化
アクティビティを終えた後には、トレーニングタイムやペース、心拍などの結果を表示してくれます。特に参考になったのが、トレーニングの負荷の適性や身体の回復情報を示す「トレーニングステータス」と「リカバリータイム」です。
どうやら今回挑戦した登山がハード過ぎたようで、回復には72時間が必要と提案されました。その提案に従って、3日間はゆっくり過ごすことを心掛けました。トレーニング結果だけでなく、その後の休養に対しても提案があるところに、身体に無理のないトレーニングができる専門的なアドバイスを実感しました。
X1は登山やゴルフのほかにも、ランニング、バイク、水泳など、100種類以上のアクティビティに対応しています。
実際に筋トレをやってみたのですが、手元だと動作が確認しやすかったです。どの筋肉に効果があるのか筋肉部位をグラフィック表示してくれるのも便利。豊富な筋トレ機能があるので、ちょっとしたスキマ時間にトレーニングできそうです。
「Body Battery」でエネルギー不足を可視化、生活改善に取り組む
ヘルスケア機能は睡眠モニタリング、心拍数、呼吸数、ストレスレベル、血中酸素トラッキングとひと通りの機能を備えます。中でも注目しているのがガーミン独自の身体のエネルギー指標「Body Battery」。筆者はこの数値が悪く、朝、目覚めた時にすでにエネルギーが半分以下と、慢性的にエネルギー不足気味です。
睡眠モニタリングでも「回復効果のない睡眠」と評価されているので、きっと熱帯夜でちゃんと熟睡できていないのだと思います。このように身体の状況を数値化してくれることで、自分の今の体調がより良くわかるので、晩御飯を早めにしたり、寝る1時間前くらいまでにお風呂に入るようにするなど、熟睡できるよう、いろいろと生活改善に取り組んでいます。
睡眠中の呼吸の乱れを検知できる「呼吸変動機能」や、設定したアラーム時間の30分前より、眠りの浅いタイミングで優しい振動とともに起こしてくれる「スマート起床アラーム」など、ガーミン最新のウェルネス機能も兼ね備えています。
海外のチップ計算もできた! 日常生活を支える相棒ウォッチ
Venuシリーズ初のLEDフラッシュライトも便利だと思いました。光の強さを変更したり、色を赤に変更したり、SOS信号パターンや点滅などもできるので、危険を伝えたり、救助を求めたり、暗闇でライトとしても活用できます。
そしてウォッチのメニューを見て「こんな機能あったんだ!」と驚いたのが電卓です。チップの計算機能もあったので、海外で役立ちそう。音声メモもあり、メモしておきたいことを口頭で話して録音しておけます。
アクティビティやヘルスケアだけでなく、日常生活で役立つ機能も搭載されているところに驚きました。X1は日々の生活をフルサポートしてくれる、頼もしい相棒になってくれそうです。