キリンビールは8月26日より、ノンアルコールチューハイの新商品『キリン 氷ゼロ(ひょうぜろ)スパークリング シチリア産レモン』(想定価格は155円前後)を全国販売する。「みずみずしい果実のシュワっと爽快な味わい」と「お酒のような飲みごたえ」が特徴で、担当者は「未体験の爽快感を楽しんでもらえたら」とアピールする。
○■チューハイの新たな選択肢に
『キリン 氷ゼロ スパークリング シチリア産レモン』は、アルコール分0.00%、果汁2%のノンアルコールチューハイ。容器は350ml缶。通年で販売する。
シチリア産レモンのクリア果汁を使用しており、雑味のないみずみずしい果実感が楽しめる。キリンビールがノンアルコール商品の開発で培ってきた特許技術を活用して「ノンアルコールでありながらお酒のような飲みごたえ」を実現した。
また『キリン 氷ゼロ スパークリング グレープフルーツ』を10月28日より期間限定で販売する。こちらもアルコール分は0.00%、果汁は2%、容器は350ml缶。
キリンビール マーケティング部の木村正一氏は、昨今の市場動向について「ノンアルコールビール、ノンアルコールRTDは、ともにマーケットが伸長している状況です」と報告する。いま何故、ノンアルコールが注目されているのか? 木村氏によれば、健康意識の拡大、ライフスタイルの変化、物価高騰による節約志向、お酒を敢えて飲まない層の拡大などの要因が考えられるという。
「普段からノンアルコールを飲むヘビーユーザーは、約440万人にとどまります。しかし、日常的にはノンアルコールを飲まないライトユーザーは約6,700万人もいるんです。こうしたお客様を取り込むことで、市場はまだまだ拡大していけます」と木村氏。
『キリン 氷ゼロ スパークリング』ブランドでは、みずみずしい果実感とお酒のようなおいしさにこだわった。ターゲットは、ノンアルを飲まないチューハイ好きの消費者。木村氏は「チューハイ好きのお客様の新しい選択肢のひとつになれたら。『キリン 氷ゼロ スパークリング』を通じて、心がちょっと弾むような、そんな素敵な時間を届けていきます」と意気込む。販売目標は、25年8月~12月で約30万ケース(350ml×24本換算)と定めた。
キリンビール マーケティング部の佐藤良子氏は、開発のポイントについて「果実感×爽快感×飲みごたえ、すべてにこだわりました」と紹介する。「シチリア産レモンを100%使用しています。雑味や渋みを丁寧に取り除いたクリア果汁により、果実本来のみずみずしさを表現できました」と佐藤氏。
「そして相反する言葉とも捉えられるのが、爽快感×飲みごたえです。どちらの要素も、おいしいチューハイには欠かせません。搾りたての黄色いレモンのような香りと味、果実が弾けるような爽快さを感じてもらいつつ、キリン独自の特許技術である苦み・酸味の黄金バランスにより、お酒のような飲みごたえも楽しんでいただけるのがポイントです」(佐藤氏)
キリンビール調べによれば、90.3%が「爽快な飲み心地」を実感。
近藤謙太郎 こんどうけんたろう 1977年生まれ、早稲田大学卒業。出版社勤務を経て、フリーランスとして独立。通信業界やデジタル業界を中心に活動しており、最近はスポーツ分野やヘルスケア分野にも出没するように。日本各地、遠方の取材も大好き。趣味はカメラ、旅行、楽器の演奏など。動画の撮影と編集も楽しくなってきた。 この著者の記事一覧はこちら