AlbaLinkは8月8日、「和風住宅と洋風住宅のメリット・デメリットに関する意識調査」の結果を発表した。調査は7月26日~27日、全国の20代以上の男女500人(女性355人、男性145人)を対象にインターネットで行われた。
調査によると、現在、フローリング中心の「洋風住宅」に住んでいる人は63.8%、フローリングと畳が混合した「和洋折衷住宅」が23.0%、畳中心の「和風住宅」が13.2%。
少数派である和風住宅に住む人にそのメリットを聞いたところ、「落ち着く」(42.4%)が圧倒的1位に。「大きな家で和室なので、心穏やかにゆったりと過ごせます」「畳があるとなんとなく落ち着く」といった声が寄せられた。
続く2位は「寝転びやすい」(19.7%)、3位は「雰囲気が好き」(13.6%)と続き、「和室が多く、小さい子どもがゴロゴロできる」「休日などは畳の上で少し寝転んでうとうとするのが好きです」「和室の窓には障子があり、風流です」といった声も。また、4位「広々と使える」(7.6%)、5位「畳の香りが良い」(6.1%)など、和風住宅ついては「精神的な快適さ」や「空間の心地良さ」が評価されていることがわかった。
一方、デメリットとしては「断熱性能が低い」(30.3%)が1位に。伝統的な和風住宅は一般的に、高温多湿な日本の夏を少しでも風通し良く涼しく過ごせることを重視した作りになっていることから、「冬場は冷える。冷暖房の効きが悪い」「寒さ暑さにかなり弱く、冬は外よりも寒く、夏も外より暑いです」といった声が寄せられた。
以下、2位「隙間が多い」(21.2%)、3位「虫がよく出る」(15.2%)、4位「畳のメンテナンスが面倒」(12.1%)、5位「間取りが使いにくい」(9.1%)が上位にあがり、「古いので隙間風などが多い」「シロアリが多い」「ダニが発生しやすい」「畳の貼り替えとか、メンテナンスが大変」「無駄な廊下がある。床の間はいらない」など、住宅性能の面で不満を感じている人が多いことがわかった。
次に、洋風住宅に住んでいる人に「洋風住宅のメリット」を聞いたところ、「掃除が楽」(42.0%)がダントツの1位となった。「フローリングなので、日常的な掃除はフローリングワイパーやロボット掃除機で済ませられる」「床に飲み物などをこぼしても掃除しやすい」など、清潔さを保つために日々必要となる労力が少ないことが評価されていることが明らかに。
以下、2位「雰囲気がおしゃれ」(10.7%)、3位「使いやすい生活動線」(7.5%)、4位「リビングでくつろげる」(5.6%)、5位「バリアフリーになっている」(5.3%)と続き、日々のメンテナンスや室内での移動における負担の少なさなど、効率的に暮らせる点がメリットとして捉えられていることがわかった。
一方、洋風住宅のデメリットで、「冬に寒い」(12.5%)、「夏に暑い」(11.3%)、「湿気がこもりやすい」(6.0%)が上位に。和風住宅に比べて断熱性は高いとされる洋風住宅だが、「冬に寒く、夏に暑い」という課題がトップとなった一方で、気密性が高いゆえに「湿気がこもりやすい」といった声も。
また、4位「気軽に寝転べない」(5.6%)、5位「和室がない」(4.7%)と続き、洋風住宅に住みながら、畳など和の要素を恋しく思っている人もいることが伺えた。