この連載では、住宅ローンにまつわる疑問・お悩みに、日本住宅ローン株式会社の担当者が答えます。今回取り上げるのは「『ペアローン』のメリット・デメリットとは?」です。


○住宅ローンにまつわる疑問・お悩み「『ペアローン』のメリット・デメリットとは?」

夫婦共働きでペアローンを検討しています。収入合算やペアローンのメリット・デメリット、利用時の注意点を具体的に教えてください。

日本住宅ローン株式会社の回答


住宅ローンには、大きく分けて「ペアローン方式」と「連帯債務方式」があります。

「ペアローン方式」とは、一つの物件に対して、お二人それぞれの名義で別々の住宅ローンを組んでいただく方式です。契約が2つに分かれるため、住宅ローンのタイプや返済年数、団体信用生命保険などを自由に設定ができることなどがメリットとして挙げられます。また、返済用口座が別になるため、ご家族でお財布を分けられている方にもおすすめです。

デメリットとしては、契約が別々となってしまうため、諸費用が通常よりも多く必要となる傾向にあります。また、団体信用生命保険の保障はそれぞれに対して適用されるため、どちらかが保障の対象となった場合、もう一方のローン残高は残ってしまいますので、注意が必要です。

「連帯債務方式」とは、1つの物件に対して、住宅ローンを連名で組んでいただく形式です。住宅ローン審査は、お二人の年収を合算したうえで計算することができるため、借入可能額を伸ばせることが一番のメリットです。また、「ペアローン方式」と違い、1つの住宅ローンであるため、諸費用を抑えることができる傾向にあります。また、万が一どちらかの収入が減ってしまっても、債務者同士の話し合いで、負担割合を変えることができます。
一方、デメリットとしては、返済年数、団体信用生命保険等を同一の内容としなければならないことが挙げられます。

当社住宅ローン(全期間固定金利の場合)では、お客様のニーズに合わせて、どちらの方式もお選びいただけますので、両方のメリット・デメリットを考慮しながら、ご選択いただければと思います。

○日本住宅ローン株式会社

日本住宅ローン株式会社は、日本を代表する大手ハウスメーカー4社と大手金融機関が共同で出資した住宅ローンを中心に取り扱う金融機関。全期間固定金利である【フラット35】を中心として、様々なローン商品を展開。特に、【フラット35】保証型商品においては、業界初となる借入期間40年(通常は35年)の「フラット極40」を開発。さらに、同商品を活用し、5年後以降いつでも無料で変動金利に切り替えることができる「5年待てるローン」を提供するなど、先進的な取り組みを数多く実施している。また、住宅金融支援機構(旧:住宅金融公庫)が提供するシニア向け商品「リ・バース60」をいち早く取り入れ、「MCJご自宅活用ローン"家の恩返し"」として提供しており、取扱実績はNo.1を誇る。https://www.mc-j.co.jp/
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