エレコムは9月9日、独自に展開するゲーミングブランド「ELECOM GAMING V custom」から、ワイヤレスゲーミングマウス「VM800シリーズ」を発表しました。先駆けてメディア向けの発表会が行われたほか、サンプルの試用も行えたので、この記事ではかんたんなインプレッションについて紹介しようと思います。
○Ultra-Wideband接続に対応、無線干渉をほぼ排除
製品の主な仕様についてはエレコム公式ページ(外部サイト)に譲りますが、VM800シリーズは本体が59gと軽量な左右非対称形状(いわゆるエルゴ形状)のゲーミングマウスです。何といっても接続に一般的な2.4GHz無線ではなく、Ultra-Widebandと呼ばれる7.25GHz~9.30GHzの電波を用いている点が大きな特徴。家電やWi-Fiなど混雑する帯域を避けたことで通信の安定性を大幅に高めたとしており、競技シーンでの利用にも対応できるとのこと。
加えてパソコン、レシーバー、マウス本体における通信のすべてを8,000Hzで行う「True 8K」ポーリングレートに対応。他社製品などでは接続自体が8,000Hzで行われていてもデータの送受信で一部間引きが行われることもあるとしており、VM800シリーズでは業界最高峰の反応速度とスムーズなトラッキングを行えるといいます。
センサーはPixArt PAW3950で、最大DPI30000、IPS750、加速度50Gに対応。とはいえ、ほとんどのゲーマーはDPIを400か800、1600のどれかで使うことが多いはず。本体底面にボタンを備えているため、PCに専用ソフトをインストールしなくてもかんたんにDPIを変更できてとても快適でした。
○実機をチェック!
仕様についておさらいしたところで、サンプル実機を眺めていきましょう。パッケージは“ゲーミング”感を強く押し出した凝ったデザインで、斜めに開くところが気に入りました。付属品はUSBケーブル、専用ドングル、ステッカー、交換用ソールが同梱されています。
形状としては右手用で、左右対称ではないエルゴノミクス仕様。
上述したDPI変更のような基本的な操作は本体底面で行えますが、専用ユーティリティ「EG_Tool」から細かい設定変更に対応。DPI、ポーリングレート、リフトオフディスタンスに加えて、ボタン設定の割り当て、レシーバーのライティングをかんたんに設定できます。軽量でシンプルな外観ですがわかりやすく、インストールしても不愉快ではありません。
なお、高性能なゲーミングマウスは240Hz以上のゲーミングモニターと240fps以上のフレームレートを出せるゲームで使うとパワーを体感しやすいのでオススメです。せっかくの高DPIと高ポーリングレートもモニターやゲームがついてこないようでは真価を発揮できないので、マウス設定だけでなくゲーム側の設定を見直してみてもいいでしょう。
世界初※「Ultra-Wideband」と高速通信(True 8K)を搭載し遅延が限りなく少ないワイヤレスゲーミングマウス #VM800 を9月下旬に新発売します。レシーバーが特徴的。※ゲーミングマウス(製品)/True 8K/Ultra Wide… https://t.co/RkoTwQGKXw pic.twitter.com/wOLzD6lDBI— エレコム(公式) (@elecom_pr) September 9, 2025