旺文社は9月9日、2025年度の受験生の動向をまとめた「高校生の大学受験実態調査(2025年度版)」を公開した。調査は2024年12月~2025年6月、2025年春に大学に合格・進学した大学1年生4,381名を対象にインターネットで行われた。
○共通テストの受験科目
「新課程入試初年度」となった2025年度共通テストで初めて出題された「情報 I」について、「受験した」は64.2%。本調査の回答者の過半数が、「情報 I」を含む形で共通テストを受験したという結果になった。なお、2025年度大学入学共通テストの実施結果(本試験)での「情報 I」の受験率は60.6%だった。(本試験受験者461,505名、「情報 I」受験者279,718名)
○共通テストの過去問対策
共通テストの過去問対策は、79.0%が「過去問を解いた」と回答している。これは「共通テストの対策はしていない(不要だった)」を除く回答者(すなわち、共通テスト対策が必要だった受験者87.3%)の約9割にあたる。
○共通テストの過去問を最初に解いた時期
共通テストの過去問を最初に解いた時期については、「高3の6月」までと回答した受験生が64.2%という結果に。これは、昨年調査と比較してやや増加傾向だった。また、詳細な取り組み時期をみると「高3の10月~12月」が減少しており、全体的に共通テスト過去問対策の早期化が進んでいる。
○入試に利用した外部検定
入試に利用した外部検定は「英検」という回答が92.9%で昨年と同率の結果に。受験生が実際に利用する外部検定はほぼ「英検」一択という状況が続いている。
○外検利用ができると知った時期
回答者の半数以上が「高2の3月以前」に「志望校で外部検定試験が利用できる」と認知している一方で、実際に入試に利用した級やスコアを取得したのは「高2の1月~3月」がもっとも多く(22.7%)、次いで「高3の7月~9月(17.2%)」という結果になった。利用する級・スコアの取得時期のピークは高2の冬から高3の夏ではあるが、高3の秋まで外部検定の受験が続く傾向に。