俳優の大沢たかおが主演を務める映画『沈黙の艦隊 北極海大海戦』(9月26日公開)のプレミアイベントが大阪で実施され、大沢、上戸彩、津田健次郎、吉野耕平監督が舞台挨拶に登壇した。

本作は、漫画誌『モーニング』で連載された、かわぐちかいじ氏によるコミック『沈黙の艦隊』の実写化作品で、2023年に映画化され、2024年には、ドラマ『沈黙の艦隊 シーズン1 ~東京湾大海戦~』が配信された。
新作となる『沈黙の艦隊 北極海大海戦』は、極寒の北極海を舞台に独立国「やまと」への対応をめぐる緊迫の政治戦が描かれる。

9月9日、大阪でプレミアイベントが実施され、大沢、上戸、津田、吉野耕平監督が舞台挨拶に登壇した。

まずは、とんぼりリバーウォーク(道頓堀・戎橋東側)にて船上イベントを実施。やまとのクルーを思わせる白い衣装に身を包んだ登壇者が、海江田艦長(大沢)率いるを模した船に乗船し、道頓堀に登場。戎橋にさしかかり、まるで北極海の雪景色を想わせるような白い紙吹雪が舞う中、颯爽と現れた登壇者の姿を前に、会場に集まった約4,000人の観客からは大歓声があがる。続いて、大沢は「熱い大阪の街にお邪魔しております!」と、上戸は「たくさんの方にお集まりいただいて嬉しいです。大阪サイコー!」と、大阪の印象を交え、挨拶。吉野監督が「大阪出身なのでこうやって地元に戻ってこれて嬉しい」と続けた。

さらに関西出身で、この日イベントは初登壇となる津田が関西弁で「こんにちは。学生の頃、ようこの辺でうろうろしていたので、嬉しい限りです」と関西弁で挨拶するものの、わずかなイントネーションの違いのみのナチュラルな話しぶりを突っ込まれ、「エセ関西弁みたいになってしまった……」と、苦笑しつつ会場を盛り上げた。

会場をTOHO シネマズなんばに移し、本編を上映後、舞台挨拶を実施。この舞台挨拶はサプライズ実施だったこともあって、会場は大いに盛り上がる。
本作についてのトークでは、大沢は「チームがベストを尽くした作品になっていますし、今できるすべてをこの作品に込めました。内容を知っている僕でも呼吸を忘れ、手に汗握る作品だと感じました。と一緒に戦っているように『体感する映画』になっていますのでぜひスクリーンで楽しんでいただきたいです」とアピール。上戸は「キャスターから、ジャーナリストになり前作よりも人間性溢れる女性の市谷という役を演じています。全部が見どころで、全部を感じてほしいです!」と自身の役どころを紹介しつつ訴えかけ、津田は「大滝として参加できて楽しかったです。地上では心理戦も多く一見静かに見える激しい戦いが繰り広げられています。ぜひ面白いと思ったら皆さんのSNSで『#沈黙の艦隊北極海大海戦』を付けて呟いてほしいです」とSNSでの盛り上がりにも期待を寄せる。

吉野監督は「前作の反響がとても大きかったので、超えなければというプレッシャーが大きかった。映像や音にこだわり抜いたのでぜひスクリーンで楽しんでほしい」と鑑賞のポイントを語った。また上戸から、海原渉を演じる江口洋介が津田の駐車場でのシーンが大好きである旨を伝えられると、津田は照れながらも「ぜひこの後、"このシーンか!"と思ってもらえれば」と述べた。最後に大沢から「心を込めて、色々なものをかけて作ってきました。海江田は主人公のようで主人公ではない。
他キャラクターにも影響を与えていますが、観ているみなさんにも何か影響を与える役柄なんだなと思っています。ぜひ何かを感じてもらえたら嬉しいです」とコメントし、熱烈な歓迎をしてくれた大阪の観客に大きな感謝と本作への意気込みを伝えた。

(C)2025 Amazon Content Services LLC OR ITS AFFILIATES. All Rights Reserved.
(C)かわぐちかいじ/講談社

【編集部MEMO】
『沈黙の艦隊 北極海大海戦』の制作が決定した際、主演の大沢たかおは「これまで以上に壮大で手に汗握るスリル満点の新たな『沈黙の艦隊』を創り上げるため、これまで以上にしっかり準備し、これまで以上に全スタッフ、キャスト一丸となり、魂を込めて次なる戦いへ挑んで参ります」と意気込みを示していた。
編集部おすすめ