イケア・ジャパンは9月11日、プレスイベントをIKEA Tokyo-Bayで開催した。

○日本初出店から20周年へ、広島初の店舗「IKEA広島」10月開業を発表

2006年4月に日本で初めてオープンしたイケア店舗IKEA Tokyo-Bay(旧 IKEA 船橋)は、2026年春に20周年を迎える。


同社の代表取締役社長 兼 Chief Sustainability Officer ペトラ・ファーレ氏は次のように述べている。

「この20年で私たちは大きく前進し、ここ数年は変化を加速させてきました。日本市場における消費者行動が急速に変化する中、多様化するニーズに応えるため、イケアはオムニチャネルリテイラーとして、お客さまとのタッチポイントを継続的に強化し、より便利でシームレス、アクセスしやすい快適なお買い物体験を提供できるよう努めています。20年の節目となる2026年度を皆さまと共にお祝いできることを心待ちにしています。イケアは、自分らしい家が、『この家が好き』という気持ちにつながると信じており、その実現に向けて多くの方々とともにこれからも歩んでいきます。」

プレスイベントでは、同社が日本市場でさらなる成長を続けていくことを示し、その一環として2025年10月2日に広島県で初となるイケア店舗「IKEA広島」がオープンすることが発表された。
○7つのステップに分けて商品・ソリューションを提案

また、2026年度は「Cooking & Eating(料理と食事)」に注力し、「ちいさなアイデアで、いい毎日を味わえる」をコンセプトにさまざまな提案を展開していくことを発表した。

同社は独自調査等から得られた課題を踏まえ、商品やソリューション提案の戦略基盤となる3つの重要なインサイトを抽出した。
○1.食事の楽しみは「見た目」と「栄養バランス」から

器にこだわることや、栄養バランスを意識することが、食事の満足度を高める要因であることが明らかになった。同社では、日常使いからパーティー用、子ども向け、北欧スタイル、そして日本の一汁三菜にぴったりな器まで、幅広いテーブルウェアを取り揃えている。またイベントでは、食器カテゴリーで初めて日本の技法を採用し、生産をすべて日本で行う"メイド・イン・ジャパン"の「HARMYNTA/ハルミンタ」を10月より順次販売することを発表した。

○2.日本文化に根付く「一緒に食べる」価値

同社の調査では、58%が「誰かと一緒に食べることが好き」と回答し、食事の場所としては40%がリビング、33%がダイニングという結果となった。そこで、イケアではこうしたニーズに応え、LDK全体を食事を楽しむ空間であることを重視した商品のプレゼンテーションやコーディネーションを提案していく。

○3.毎日の料理は「時間との戦い」

Life at Home Reportの調査によると、「ゆっくりと料理を楽しむ」と回答した人の割合は世界平均25%であるのに対して、日本では13%と約半分にとどまっている。また同調査では、昨年と比べて21%の人が「自宅での料理が増えた」、29%が「自宅での食事が増えた」と回答しており、今まで以上に家での暮らしにおいて料理の効率性が求められていることがうかがえる。そこでイケアは、低価格で高品質な商品を通じて忙しい毎日でも「楽しく、効率よく」料理ができるようにサポートしていく。

同社はこれら3つのインサイトをもとに、家での料理と食事の活動を「下準備」「調理」「テーブルコーディネート」「食事」「清掃」「保存・整理」「カスタマイズ」の7つのステップに分け、サイクル全体に対応する商品やソリューションを提案する。

○スウェーデン人デザイナーGustaf Westman氏とコラボ

イベントには料理と食事が増えるホリデーコレクションとして新商品を発表したスウェーデン人デザイナーGustaf Westman氏と、今回のコラボレーションにイケアのクリエイティブ・リーダーとして携わったIKEA of Sweden Creative LeaderのMaria O’Brian氏が来日。10月2日より国内で順次発売される商品を公開した。

○平日限定「丼ぶり」メニューも新登場へ

平日限定の夕食メニューとして「丼ぶりメニュー」も発表された。全国の店舗のスウェーデンレストランで、11月から日本でのみ展開を予定している。

また今年度は、「プラントベースベビーカステラ」を自宅でも楽しめるよう、スウェーデンフードマーケットでの販売を開始する。
○「スウェーデンミートボール」のアレンジレシピ

今年で40周年を迎え、グローバルで年間14億個を売り上げる「スウェーデンミートボール」と、植物由来の原材料で再現した「プラントボール」を使ったオリジナルレシピ「ミート(プラント)ボールのドリア」と「ミート(プラント)ボールのトマトクリーム煮込み」を紹介するライブクッキングも実施された。レシピは後日公開される。
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