トレジャープロモートが運営する「株の学校ドットコム」は9月12日、シニア世代の株式投資に関する調査結果を発表した。調査は2025年7月26日~28日、全国の60代・70代の男女3,370人を対象にインターネットで行われた。

○シニア世代の34%が株式投資に取り組んでいる

調査では、60代(1,620人)のうち31.9%、70代(1,750人)では36.2%が「株式投資に取り組んでいる」と回答した。シニア世代全体としては34.1%になり、全世代平均の28.8%を大きく上回っている。

○株式投資の有無で金融資産に大きな差

現金・預貯金や株式・債券・投資信託・貯蓄型保険などの「金融資産」(不動産などを除く)について、現在いくら保有しているかを選択式で尋ねた。

株式投資に取り組んでいる人では、1000万円以上の選択肢を選んだ人の割合が49.0%と半数近くになり、5000万円以上でも16.0%、1億円を超える資産を持つと回答した人も5.4%に上る。一方、株式投資に取り組んでいない人では、1000万円以上が25.6%、5000万円以上が5.1%、1億円以上も1.3%にとどまっている。

なお、いずれも最も回答率が高かったのは「500万円未満」だったが、ここで、株式投資に取り組んでいる人では34.4%だったのに対し、株式投資に取り組んでいない人では62.9%と6割を超えており、大きく差がついている。
○株式投資の経験が長いほど資産は増加

株式投資に取り組んでいると回答した人(1,150人)について、株の経験年数と金融資産の関係を分析した。

経験年数が10年を超える人では半数を超える52.2%、20年を超える人は55.1%、30年以上の人になると実に73.7%が、金融資産1000万円以上と回答した。1億円以上の資産を築いた人も、株歴10年以上で3.0%、20年以上で9.0%、30年以上では17.2%もの人が「資産1億円」を達成している。
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