俳優の吉沢亮と横浜流星共演の映画『国宝』(公開中)が、タイ・バンコクで開催されるバンコク国際映画祭のクロージング作品に決定した。また、日本国内での興行収入が142億円を突破していることが明らかになった。
『国宝』は、2017年から朝日新聞にて連載された吉田修一氏による同名長編小説の実写化作。歌舞伎界を舞台にした原作は、連載時から大きな話題となり、2019年に「第69回芸術選奨文部科学大臣賞」と「第14回中央公論文芸賞」をダブル受賞している。
6月6日に公開となった本作だが、9月27日から10月15日にかけて、タイ・バンコクで開催されるバンコク国際映画祭のクロージング作品に選出されたことが明らかになった。バンコク国際映画祭は、2003年から2009年に開催されていたものの、その後中断されており、この度タイ政府文化庁の運営で15年ぶりに復活することとなった。映画祭には、李相日監督が参加する予定だ。
また、公開102日間で興行収入が14,272,731,300円に達し、観客動員数は10,135,998人となっていることも明らかになった。歴代の興行収入ランキング(興行通信社調べ)では、邦画実写において、『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2003年公開、173.5億円)、に次ぐ第2位の成績となっている。
(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会
【編集部MEMO】
メガホンをとった李相日監督は、2006年に公開された『フラガール』で、第30回日本アカデミー賞最優秀作品賞、文化庁芸術選奨新人賞を受賞している。2010年に公開された『悪人』は、『国宝』と同じ吉田修一氏の原作による作品で、第84回キネマ旬報ベスト・テンにおいて日本映画ベストの1位に輝いている。