Googleは9月23日(現地時間)、アプリストア「Google Play」のユーザーインターフェイス(UI)と機能を見直し、利用者ごとの興味や利用状況に合わせて体験を最適化するアップデートを発表した。個人用ハブ「You」タブの新設、「アプリ」タブの新セクション、 Gemini AIを活用した新たなゲーム体験などが含まれる。
今週から一部の市場で提供を開始し、10月1日に対象国を拡大する予定である。

新たに導入される「You」タブは、報酬(Play Points)やサブスクリプション、おすすめ、利用統計、更新情報などを一カ所に集約したパーソナルハブである。おすすめでは、最新情報に加え、ユーザーの興味・関心に基づいくコンテンツが表示される。コンテンツの利用状況が常に反映され、小説やポッドキャストを中断したところから再開できるなど、ユーザーとコンテンツの距離を縮める設計となっている。

「Guided Search(ガイド付き検索)」により、アプリやゲームの探索がより容易となる。アプリ名を覚えていなくても、「家を探す」や「デッキ構築型ゲーム」といった検索の目的や説明を入力することで、AIが意図を理解し、該当するアプリをカテゴリーごとに分類して提示する。

「アプリ」タブには、エンターテイメントやシーズンイベントなどに焦点をあてたセクションが追加される。これは、インドで提供されているクリケット関連情報を集めた「Cricket Hub」や、100万人近いユーザーが利用している日本の「コミックスペース」の成功事例を踏まえたものであり、今後グローバル展開が進む。例えば、韓国ではモバイル向けに最適化された映画やドラマ向けのスペースが、米国ではテレビ番組やウェブコミックへのアクセスポイントが設けられる。

ゲーム分野では、Google Play全体で実績、報酬、コミュニティ情報を統合する方向性が示されている。まず、ベータ版として提供されていた「Google Play Games on PC」が9月23日付で正式版へ移行し、モバイルとPC間での統合的なゲーム体験が可能となった。そして「ゲーマープロフィール」で、複数のデバイスやゲームにまたがるプレイ統計や実績を一元管理できる。
Gen AI Avatarを用いて、ユニークなプロフィール画像を作成できる生成機能も導入される。

さらに、「Play Games Sidekick」というゲーム体験を変える支援機能が追加される。Sidekickはユーザーがプレイするゲームに関する情報や機能を整理し、オーバーレイ表示で提供する。これにより、ユーザーはゲームを中断することなく、必要な情報・機能に迅速にアクセスできる。

さらに、数カ月以内に一部のゲームで、Gemini Liveによるリアルタイムのガイダンスを利用できるようになる。SidekickはGemini Liveの画面共有機能を通じてプレイ状況を把握し、音声でヒントやアドバイスを提供する。
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