伊豆シャボテン動物公園が運営する屋内型ふれあい動物園「アニタッチPARK イオンモール太田」では、2025年7月10日(木)にフタユビナマケモノの赤ちゃんが、また9月11日(木)にはキンカジューの赤ちゃんが、それぞれ1頭ずつ誕生した(性別はまだ不明。

フタユビナマケモノの赤ちゃんは、父「てんてん」と母「ぽんぽん」の間に生まれた。
「ぽんぽん」はとてもこまめに育児をしており、常に自らのお腹を揺りかごのようにしっかりと赤ちゃんを抱きかかえている。現在は、母と子の体調を見ながら、昼過ぎから閉店頃まで「カピバラとワオキツネザルの部屋」で自由に過ごせるようになっているという。

そしてキンカジューは、父「くま」と母「みつ」の間に生まれた、こちらのペアにも初めての赤ちゃん誕生。母「みつ」と赤ちゃんは展示場内の巣箱状の空間で過ごしており、片時も離れることがない。母子の体調によっては、巣箱の中でゆっくりできるように空間を覆ってしまう場合もあるが、徐々に展示場内の環境に慣れる練習をスタートするところとなっている。

すくすくと順調に成長している赤ちゃんたち。その成長を温かく見守っていきたい。

■フタユビナマケモノ
【英 名】Two-toed sloth
【学 名】Choloepus didactylus
【分 類】有毛目フタユビナマケモノ科
【分 布】中~南アメリカ北部の熱帯雨林地帯
【形 態】体長:45~75cm/体重:4~9kg
【生 態】動きが遅いことで有名だが、泳ぐときは意外と機敏。食事や睡眠、交尾、出産も木にぶら下がって行い、週に一度ほど木から降りて地上で排泄をする。食性は雑食性だが、1日分の食事量は約8gで足りるとも言われ、哺乳類としては珍しい変温動物として知られている。妊娠期間は半年~1年ほど、通常は一産一子で、子は母親の腹にしがみついて育てられる。

■キンカジュー
【英 名】Kinkajou
【学 名】Potosu flavus
【分 類】食肉目アライグマ科キンカジュー属
【分 布】メキシコ南部~ブラジル中央部にかけての森林
【形 態】体長:45~65cm/尾長:40~65cm/体重:2~6kg
【生 態】主に木の上で生活する樹上性の動物で、長く丈夫な尾を木に巻き付け、上手に森を移動する。
夜行性で目が大きく、アボカド、グアバ、マンゴーなどの果実のほか昆虫も捉えて食べる。妊娠期間は112~120日、1回の出産で1子を出産するが、まれに2頭を産むこともある。生まれたばかりの子どもは体重150~200g程度で、成体になると2~4kgほどになる。
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