多くの大人たちを虜にする腕時計。部品の精巧さや機能性の素晴らしさを理解すると、腕時計の世界がもっと楽しくなるだろう。
そこでこの連載では、腕時計の初心者から長年のコレクターまで、知っておきたい腕時計の豆知識をクイズ形式でお届けする。
ロレックス「デイトナ」の旧モデル2本。どちらがより昔のモデル?

ロレックスの人気モデル「デイトナ」は、モデルチェンジを経ても一見するとデザインの変化はあまりわかりません。それでも見比べてみると、若干の違いでどちらが昔のモデルなのか、見分けることができるそうです。

下の2枚の写真のうち、より昔のモデルはどちらでしょうか?

――正解は次のページへ

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【答え】右のモデル(型番16520)

ロレックス「デイトナ」の旧モデル型番16520と、その後に発表された型番116520の見た目の違いは2点あります。

まずはインダイヤルの位置です。

16520は9時位置に秒針がありますが、116520は6時位置に移動しました。これは16520に搭載するムーブメントに、ゼニス製の「エルプリメロ」をロレックスがチューンアップしたムーブメント「Cal.4030」を使用しており、116520にはロレックス製自社ムーブメント「Cal.4130」を使用しているからです。「Cal.4030」秒針が9時位置に配置され、「Cal.4130」では秒針位置が6時位置に配置されます。さらに、3時位置と9時位置のインダイヤルが少し上に移動しました。

ほかには分針と時針、インデックスが太くなった点も、見分けるポイントとなります。

『トケイ通信』編集主幹&主筆 須川誠 株式会社コメ兵 商品部のエキスパート。
レア物から王道まで、腕時計を見つめ続けて19年。KOMEHYOが運営しているブログマガジン「トケイ通信」の編集長。記事内容の決定から執筆まで一人でカバーし、マニアが楽しく読めるツボをしっかり押さえていると、本当の時計好きから支持されている。専門性としては、「製品の良し悪しの判断」、「ムーブメント」、「真贋」などを得意とする。トケイ通信:https://www.komehyo.co.jp/tokei-tsushin/ 株式会社コメ兵:https://komehyo.jp/ この著者の記事一覧はこちら
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