Apple 銀座が開店した9月26日の午後、Apple 梅田で特別なセッション「ワークショップ Swift Student Challengeに挑戦しよう」が開かれました。過去のSwift Student Challengeで受賞した経験を持つ若い3名のアプリ開発者が、セッションに集まった大学生にSwift Student Challengeに挑戦するための心得を解説するなか、アップルのティム・クックCEOが突然来店。
アプリ開発の才能を秘める学生の支援を続けることを笑顔で約束しました。

他の人の役に立つアプリを作ってほしい

今回のセッションに登壇したのは、尾崎正和さん、秋岡菜々子さん、河原慶太郎さんの3名。いずれも、2024年にAppleが実施したアプリ開発コンテスト「Swift Student Challenge 2024」の受賞者です。世界各国から応募があるなか、複数の日本人が選ばれるのは快挙だ、と当時大きな話題になりました。

アプリ開発に興味を持つ大学生を招いて開かれた今回のセッションのテーマは「Swift Student Challengeに挑戦しよう」。学生にアプリ開発の取り組み方をアドバイスする内容です。尾崎さんは、自分の好きなことや得意なことだけでなく、苦手なこともアプリ開発のアイデアの源泉だと説明。自分の苦手なことを振り返って注目することも重要だとアドバイスしました。

それを受け、セッションでは自己分析のワークショップを実施。参加者はiPadとApple Pencilを使い、自分の好きなこと、趣味、得意なことだけでなく、苦手なことや課題に感じていることをシートに書き出しました。尾崎さんは「少しでも頭に思い浮かんだら、アイデアにならないかもしれないと思っても書き留めておくことが大事です」と語ります。

ティム・クックCEO、アプリ開発を目指す若者を今後も支援したい

セッションが盛り上がるなか、午前10時のApple 銀座のオープンに顔を出したはずのティム・クックCEOが、Apple 梅田に予告なく来店。
セッション中の3名も、突然の来訪に驚いた顔を見せました。

ティム・クックCEOは「学生のアプリ開発を支援すべく、初心者でも学びやすいプログラミング言語であるSwiftや、開発ツールを引き続き提供していきます。世界中の人々がプログラミングのスキルを習得できるよう、コースを無料で提供し続けます」とコメント。

Swift Student Challengeについては、「このチャレンジを今後も継続的に実施し、参加者へのコーチングを通じて能力向上をサポートしていきます。これは単なるコンテストではなく、大きな夢を抱く若者にインパクトを与える大切な機会ですから」と語りました。

さらにティム・クックCEOは、「まず自分の情熱を探し出してみることが大事です。自分が興味を持てること、自分がしたいことを生かして、いかに周りの人を助けられるか。これが素晴らしいものにつながるはずです」とアドバイスしました。

才能を持つクリエイターを素晴らしいツールで支援していく

セッションの終盤、イラストレーターでありファッションデザイナーでもある細川雄太さんがApple 梅田に来店。細川さんは、すべてのイラストをiPadで描いており、イラスト作成アプリ「Procreate」で作成したイラストをもとにスカジャンの刺繍を作成する活用もしています。

ティム・クックCEOは「クリエイターのみなさんが持つクリエイティビティをサポートするため、優れたツールを提供することでみなさんに力を与えていきます」とコメント。アプリ開発だけでなく、クリエイティビティでも挑戦する人を応援する姿勢を見せました。
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