NothingのサブブランドであるCMF by Nothingは9月29日、ブランド初となるオーバーイヤーヘッドホン「CMF Headphone Pro」を発表した。デザイン、機能、手頃な価格のバランスを重視したモデルで、税込15,800円で販売される。
CMF Headphone Proは、鮮やかなライトグレー、落ち着いたダークグレー、そしてライトグリーンの3色展開である。CMFらしい個性的なカラーリングに加え、イヤークッションは工具を使わずに着脱可能なモジュラー設計を採用している。別売りのオプションとして、オレンジとライトグリーンのイヤークッション(3,580円)が用意されており、異なる色を組み合わせたカスタマイズも楽しむことができる。
操作系には、タッチパネルではなく、物理的なスライダーとローラー(ホイール)を採用している。左耳側のEnergyスライダーでは、スイッチを上下にスライドさせることで、明るい高音域と重みのある低音域のバランスを調整できる。右耳側のローラーは、回転操作で音量調節、押下で再生・一時停止、長押しでノイズコントロールモードの切り替えが可能である。
さらに起動ボタンのカスタマイズも可能で、空間オーディオのモード切り替え(シネマモード/ コンサートモード)、対話AIやEssential Spaceと同期したボイスメモへのアクセスなど、多様な機能に割り当てることができる。
マイクを5基内蔵し、ノイズ低減機能「ハイブリッドノイズキャンセレーション」は「最大99%のノイズ低減」が可能であるとしている。周囲の環境に応じて自動的に強・中・弱のモードを切り替えるアダプティブ機能を備えており、外部音取り込みにも対応する。
バッテリーによる再生時間は最大100時間であり、ノイズ低減機能を使用した場合でも最大50時間使用できる。急速充電にも対応しており、5分の充電で最大4時間の再生が可能。フル充電は2時間以内で完了する。
音響面では、ニッケルメッキダイアフラムを採用した40mmドライバーを搭載。接続方式はBluetooth 5.4で、GoogleのFast PairやMicrosoftのSwift Pairに対応する。対応コーデックはAAC、SBC、LDACである。
ユーザーごとにパーソナライズされた音響プロファイルを作成する「Audiodo」テクノロジーを採用している。アプリを使って約3分間で完了する簡単なテストでオーディオを調整し、パーソナライズされた設定をヘッドホン本体に保存する。
本体サイズは168.5 × 95.7 × 188.5mm、重量は283gとなっている。