明治安田生命保険相互会社は、0歳から6歳までの子どもがいる既婚男女に1,100人に「子育てに関するアンケート調査」を実施。調査は2025年9月4日~9月8日、インターネットにて行われた。
2024年の出生率は、未婚率の上昇や2人目以降の出生率の低下などを要因として過去最
低の1.15で、統計開始以降初めて1.2を下回った。また、出生数も初めて70万人を下回るなど、少子化の問題はいっそう深刻になっている。
こうしたなか、0~6歳の子どもが1人いる人に、「2人目が欲しいか」を聞くと、「欲しい」と答えた人(2人目を望む人)は33.3%と、昨年から3.0pt減少し、統計開始以来(2018年)過去最少で、「2人目の壁」がより高くなり、少子化に拍車をかけていることがわかった。
2人目を望むことにネガティブな人(2人目は欲しいが難しい・欲しいと思わないと回答
した人)の理由をみると、「年齢的な不安」(49.8%)、「将来の収入面に不安があるから」(45.5%)、「生活費がかかるから」(34.6%)、「教育費がかかるから」(29.9%)の回答が多く挙がり、年齢的な問題に加え、金銭的な理由で不安を抱えることで、2人目の壁が高くなっているといえる。
一方で、ネガティブな回答をした人のなかでも、状況が改善すれば、「2人目を望めるようになる」と回答した人が、約7割(69.8%)で、その理由のトップ3は「自身の収入がアップすれば」(35.5%)「配偶者の収入がアップすれば」(31.2%)「物価高がおさまれば」(24.3%)と、金銭面での悩みが“2人目を望む”ことの大きな”壁“であることがわかった。
また、「自身の柔軟な働き方が可能であれば」(21.6%)、「配偶者の柔軟な働き方が可能であれば」(18.9%)といった回答も一定数みられ、男女双方の「働き方改革」による柔軟な働き方の広がりも、2人目の壁を超えることにつながる、重要な要素かもしれない。