NVIDIAの時価総額が4兆5000億ドルを突破したようだ。年初からの株価上昇率は約39%に達しており、同社が積極的に契約を進める中で、AIブームの中心的存在として投資家の注目を集め続けている。


先日、OpenAIはNVIDIAが最大1000億ドル相当の出資を行うと発表。また、NVIDIA製のGPUを大量に搭載した数千億ドル規模のデータセンターを建設する計画も明らかにされた。

その後、OpenAIはOracleと共同で5つの巨大データセンターを米国内に新設することを発表しており、これらには数十万台のGPUが導入される見込みだ。両社によれば「Stargate」プロジェクト全体の費用は5000億ドルに達するという。

NVIDIA CEOのジェンスン・フアン氏によれば、新設されるAIデータセンターにおける支出の約70%はNVIDIA製品が占めている。CitiはOpenAIの発表を受けて、AIインフラ支出の予測を引き上げ、NVIDIAの目標株価を200ドルから210ドルに上方修正した。

Citiのアナリストであるアティフ・マリク氏は「OpenAIはNVIDIAに支援を求めたと考えている。NVIDIA製品は非常に魅力的であり、ユーザー数とユーザーごとの計算需要が増加しているためだ」と、レポートに記している。

OpenAIだけでなく、MetaやGoogleなどもインフラ支出を急速に拡大している。クラウドプロバイダーのCoreWeaveはMetaに対して、142億ドル規模のAIインフラサービスを提供する契約を締結したと発表。CoreWeaveにはNVIDIAが大株主として名を連ねている。

NVIDIAの株価は、今年に入ってから好調な動きを見せており、唯一それを上回っているのは同じくOpenAIによって押し上げられているBroadcomで同社は約40%の上昇となっている。
9月30日付のCNBCが報じている。
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