三井不動産は9月29日、東京ミッドタウン日比谷が「いきもの共生事業所 認証(ABINC)」を取得し、東京ミッドタウン(六本木)が自然共生サイトに認定されたことを発表した。

同社では、環境との共生宣言「& EARTH for Nature」に基づき、自然と人、地域を一体の「環境」と捉え、持続可能で豊かな環境ネットワークを日本全国へ広げる街づくりを進めている。


東京ミッドタウン日比谷は、日比谷公園や皇居と連続する豊かな緑化環境に加え、生物多様性への配慮を強化した施策が評価され、いきもの共生事業推進協議会が運営する「ABINC認証」を取得した。

約2,000平方メートル(緑化率約40%)の緑地を創出し、生き物に配慮した植栽計画のほか、巣箱やバードバスを設置。生きもの音声分析技術「KoeTurri」を活用し、来街者へ豊かな生態系の魅力を発信していく。また、地域やテナントを巻き込んだ観察イベントも開催する。

東京ミッドタウン(六本木)のミッドタウン・ガーデンは、都心では希少な広大な緑地を有する。2007年の竣工以来、既存木の移植や樹林の保護、外来種の除去などの管理を継続した結果、生物多様性に配慮されていることが評価され、「自然共生サイト」に認定された。

認定された約1.38ヘクタールの緑地は都心5区では最大級。この緑地には、220種を超える植物が生育し、鳥類26種、昆虫類40種が生息。ヒガシニホントカゲやニホンカナヘビ、ヤマトタマムシなど、東京都レッドリストの絶滅危惧種も確認されている。

同社では、今後も都心部において生き物と人が共存する環境づくりと、訪れる人々が環境を身近に感じられる取り組みを続けていくという。
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