GA technologiesが運営する「RENOSY」は10月2日、「47都道府県別の投資意識と実態調査2025」の結果を発表した。調査は2025年8⽉22日~8⽉29日、20代~50代の男女(学生を除く)9,029人を対象にインターネットで行われた。


○投資している都道府県トップ3は「東京都」「愛知県」「富山県」

2024年に引き続き、投資を「現在やっている」と回答した割合を47都道府県別にランキング化したところ、2年連続で1位東京都(51.9%)、2位愛知県(51.0%)となった。富山県(45.4%)は2024年から順位を2つ上げ、3位という結果に。

一方、最下位の青森県(27.2%)は、2024年の結果で46位だったことや、「現在の資産総額に最も近い金額」を尋ねた調査項目(n=9,029 選択式/単一回答)で「資産はない」と回答した割合が22.3%と47都道府県の中で最も高いことから、資産形成に対して消極的な一面が見受けられる。

○「2024年よりも投資している」都道府県

続いて、2025年1月~8月に投資を行った回答者へ、投資にあてた金額が2024年と比較してどうなったか尋ねた。「2024年よりも多く投資をした」と回答した割合をランキング化したところ、1位は奈良県(38.8%)、次いで福井県(36.7%)、山形県(34.0%)という結果になった。

特に奈良県は、「2024年に100万円以上投資した」ランキングに続き、本設問のランキングでも1位であることから、資産形成を行っている人の意欲の高さ・継続性がうかがえる。

また、2024年より投資額が増加した回答者にその理由を尋ねると、「投資・資産運用への意欲の高まり」が47.9%と最も高い割合を占めた。

○「1年前と比べ、物価高を感じる」都道府県

総務省の調査によると、2020年を基準とした消費者物価指数は年々上昇していることがわかる。そこで、地域ごとの物価の実態について調査し、投資意識との関連性を考察した。

まず、日々の生活の中で「1年前と比べ、物価高を感じる」回答者の割合をランキング化したところ、1位は山梨県(87.8%)、2位は奈良県(87.0%)、3位は富山県(84.9%)という結果だった。また全国平均が79.6%であることから、特定の地域だけでなく全国的に物価高を感じていることがわかる。

「さらに奈良県は2024年よりも投資している都道府県ランキングでも1位だったため、物価高が続く状況でも、資産形成を積極的に行う姿勢がうかがえる」と同調査。


さらに、「1年前と比べ、物価が上がった」と回答した人に向けて、特に上がったと感じる品目を質問した。そのうち「食料品」については、全国平均70.5%の割合で価格が上がったと回答している。また、回答の割合をランキング化したところ、1位沖縄県(83.7%)、2位和歌山県(77.4%)、3位大分県(76.9%)となった。

○今後注力したいこと

最後に、今後の生活で注力したいことを尋ねた。選択肢のうち、投資やお金にまつわる項目をみてみると「節約・家計の見直し」の1位は同率で山梨県・徳島県(18.3%)、3位は福島県(18.2%)だった。 「投資や貯蓄による資産形成」の1位は石川県(16.1%)、次いで富山県(15.6%)、静岡県(15.1%)と続く。また「所得・収入の増加」1位は島根県(15.7%)、2位は福井県(15.3%)、3位は佐賀県(14.9%)となった。

特に「1年前と比べ、物価高を感じる」ランキングで上位の地域が、投資やお金にまつわる項目でも上位を占めていることから、物価高と本設問の回答に関連性があることがわかったという。
編集部おすすめ