世界的なパッケージデザイン賞「Pentawards 2025」の「プロフェッショナルコンセプト部門」において、カシオ計算機の腕時計「G-SHOCK」のデザインが金賞、電卓「SL-310A」のデザインが銅賞を受賞した。
○プロトタイプ・コンセプト作品を対象としたカテゴリでの受賞
Pentawardsは、2007年にベルギーで創設された世界初のパッケージデザイン専門コンペティション。
今回、カシオ計算機のパッケージデザインが入賞した「プロフェッショナルコンセプト部門」は、実際に市場に出る前のプロトタイプやコンセプト作品を対象としたカテゴリー。自由な発想や斬新なデザインアイデアを競い合い、デザイナーの創造力やスキル向上を目的としているという。この部門において、耐衝撃ウオッチ「G-SHOCK」のパッケージ「Resilient Packaging」が初の金賞を受賞し、電卓のパッケージ「“HOOOOT” Owl Kids’ Calculator」も銅賞を獲得した。
「Resilient Packaging」は、「G-SHOCK」が掲げる「タフネス」を新たに解釈したパッケージデザイン。ミウラ折りを採用した構造で、衝撃にしなやかに対応する「レジリエンス(復元力)」を表現している。収縮自在な紙の中に商品を収め、八角形のリングで閉じることで、ブランドの象徴と機能美を両立したスタイリッシュな仕上がりとなっている。
「“HOOOOT” Owl Kids’ Calculator」は、知性の象徴であるフクロウをモチーフにした、子ども向けの可愛らしい電卓パッケージ。フクロウの瞳や羽の模様には電卓ならではの「+」「-」「×」「÷」といった記号をあしらい、ユニークでカラフルなデザインに仕上げられている。
同社は「驚きを身近にする力で、ひとりひとりに今日を超える歓びを。」をパーパスに掲げ、独創的な製品やサービスを通じて社会に変革をもたらしてきた。デザイン分野でも、デザイナーのスキル向上と自由な発想を促す取り組みとして、2020年からPentawardsの「プロフェッショナルコンセプト部門」へ作品を継続的に応募している。