キリンビールは10月7日、未来に向けた次世代定番ビール「キリングッドエール」を発売した。希少なクライオホップを採用し、3種のアロマホップと麦芽100%で仕上げた本商品は、「フルーティーな味と香り」と「後味の良さ」を両立させた商品だ。


発売当日、東京都渋谷で「キリングッドエール」の発表会が開催され、代表取締役社長の堀口英樹氏と副社長執行役員の山形光晴氏が登壇し、新ブランドに込めた想いを語った。
また、CMキャストを務める綾瀬はるかさん、浜辺美波さん、鈴木亮平さん、Mrs. GREEN APPLEの大森元貴さん・藤澤涼架さん・若井滉斗さんが登場し、新CMの撮影エピソードや「グッドエールJAPAN」と題した地域を応援する取り組みを語るトークで会場を盛り上げた。

○■新ブランド「キリングッドエール」に込めた想い

発表会の冒頭では、キリンビール 代表取締役社長の堀口英樹氏が登壇し、新ブランド「キリングッドエール」に込めた想いを語った。

まず堀口氏は、「お酒の未来を創造し、人と社会に、つながるよろこびを届け続ける会社となる」という同社のビジョンを紹介し、CSV経営を通じて社会に貢献し続ける企業を目指す姿勢を示した。

続けて、100年以上にわたってビールづくりに携わってきた同社の歴史に触れ、そこには「人と人をつなぐビールの力」があると語った。また、近年の日本人の幸福度低下について、人とのつながりの希薄化や都市化の進行、人口・社会の変化によって生じる社会的孤立といった課題があると述べた。こういった社会的孤立の課題解決に、企業として責任を持って取り組んでいきたいという考えから、新たなブランド「キリングッドエール」を立ち上げたと説明した。

こうした思いから誕生した「キリングッドエール」は、エールタイプの新しいおいしさに加え、未来の前向きな“応援=エール”というメッセージを込めた商品だ。さらに「グッドエールJAPAN」と題した取り組みを通じ、地域とともに日本を明るくしていく考えを示し、「グッドエールとともにつながる喜びを未来へつないでいきたい」と締めくくった。
同社はキリングッドエールを通じてビールの価値を広げ、ビール市場の魅力化・活性化を目指し、本年の販売目標を年間60万ケースに設定している。

○■「キリングッドエール」開発の背景と特徴

続いて、キリンビール 副社長執行役員の山形光晴氏が登壇し、「キリングッドエール」開発の背景と特徴を説明した。

山形氏は、近年の物価上昇や節約志向が高まる中で、「日常的に手が届く価格帯で、せっかくなら良いものを選びたい」という消費者の思いに応えたブランドだと語る。
豪華さやステータスではなく、日常を心豊かに暮らしていけるような“ご褒美感”のあるビールを目指したとした。

味わいは「リッチ&フルーティー」。華やかな香りとすっきりした後味を両立するため、香り成分を凝縮した「クライオホップ」をキリンビールとして初採用し、独自の「ブライトアロマ製法」で仕上げた。「名作のようなビールができた」と自信をのぞかせた。

また、社会的取り組み「グッドエールJAPAN」についても紹介。人と人のつながりを応援する活動を全国で展開し、売上の一部を活用して地域の取り組みを支援していくと説明した。

山形氏は最後に、「美味しいビールで気持ちを明るく満たし、ビールを飲んだ先に人と人とのつながりが生まれていく。私たち自身が新しい発想を持ち、今できることに挑戦してつくり上げたこのビールで、日本の明るい未来に貢献していきたい」と語った。

○■CM撮影の舞台裏 - 200人が笑顔で乾杯した“グッドエール”

発表会後半では、「キリングッドエール」のCMキャストを務める綾瀬はるかさん、浜辺美波さん、鈴木亮平さん、Mrs. GREEN APPLEの大森元貴さん・藤澤涼架さん・若井滉斗さんが登壇。新CM撮影のエピソードや、商品に込めた想い、そして実際に試飲した感想を語り合った。

撮影は、約200人のエキストラが参加した大規模なロケ。雨が降り続く中、太陽が差し込んだ瞬間に乾杯シーンを撮影できたそうで、綾瀬さんは「曲も最高でみんなで歌って飲んで、すごく楽しい撮影になりました」と振り返った。


また、CMの中で印象的だった“グッドエールポーズ”について、鈴木亮平さんは「現場では監督から突然『グッドエールの味を体で表現してほしい』と言われて。どうしようかなと思いながら勢いでやったんですが、結果的に皆さんに笑ってもらえてよかったです」と振り返った。

このポーズはその後、CMの象徴的なシーンとして発表会でも登壇者全員で披露。会場は笑顔と拍手に包まれた。

○■キャストが語る“グッドエール”の味わい

続いて登壇者全員がステージ上で「キリングッドエール」を試飲。綾瀬さんは「やっぱり美味しいですね。まさに“リッチ&フルーティー”という言葉がぴったりで、乾杯にぴったりなビールだと思います」とコメント。鈴木さんは「最初の一口で“これだ!”と思いました。次の定番になるのは間違いないと思います」と太鼓判を押した。

浜辺さんも「爽やかで、幸せな気持ちになります。“シャンシャン”って言いたくなる味わいです」と撮影中のエピソードを交え、会場を笑わせた。大森さんは「ツアーの打ち上げでも飲みたいですね。
ライブ後の乾杯にぴったりだと思います」と話し、メンバーと笑顔を交わした。

○■地域をつなぐ「グッドエールJAPAN」への想い

トークの終盤では、「グッドエールJAPAN」の取り組みについても紹介された。

綾瀬さんは実際に地元・広島を訪れ、グッドエールJAPANの活動として「ほしぞら映画祭」の運営に参加。その様子がAmazon Prime Videoで公開されていることが明かされた。

「グッドエールJAPANは、人と人のつながりを作って、自分たちの住む地域を明るく盛り上げる活動です。その地域の特産品や伝統文化をもっと知っていただくきっかけの第一歩として、グッドエールJAPANが広がっていけばいいなと思っています」と想いを語った。会場が笑顔と拍手に包まれる中、温かなムードでトークセッションは幕を閉じた。

今回の発表会を通じて、「キリングッドエール」は“美味しさ”だけでなく、人と人、地域と地域をつなぐ“エール”としての想いを明確にした。ビールを通して社会を明るくしたいというキリンビールの挑戦が、キャスト陣の言葉とともに強く印象づけられたイベントとなった。

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