ジェイックは10月7日、「育児休業とキャリア形成」に関するアンケート調査の結果を発表した。同調査は、2025年5月13日~9月9日の間、ジェイックの就職支援サービスを利用して正社員就職した、育児休業取得経験のない20~39歳193人を対象に、インターネットで実施したもの。


はじめに、育休を取得した場合、キャリア形成に対してどのような不安が生じると思うかを聞いたところ、「復帰後、職場の変化についていけるか」「復帰後、家庭と両立して成果を出せるか」(それぞれ53.4%)が最も多い結果に。

回答を男女別で見ると、不安を感じる項目に顕著な差が見られた。特に女性が男性を大きく上回ったのは、「復帰後、家庭と両立して成果を出せるか」(40.0ポイント差)で、次いで「復帰後、新たに就いた仕事についていけるか」(29.2ポイント差)、「復帰後、職場の変化についていけるか」(20.0ポイント差)となっていて、復帰後の働き方に対する不安がより強いことがうかがえたという。

一方で、男性が女性の回答を上回ったのは、「不安を感じない」(16.5ポイント差)、「仕事でスキルを向上させる機会の減少」(8.6ポイント差)であった。

育休の取得で想定されるキャリアに対する不安は、「子どもを持ちたい」という気持ちに影響すると思うかを尋ねたところ、「大きく影響すると思う」(23.3%)と「やや影響すると思う」(40.4%)を合わせると、回答者の6割以上が、育休取得によって生じるキャリアに対する不安が、子どもを持つことへの意欲に影響を与えていると考えていることがわかったという。

育休を取得する場合、育休中に会社からどのようなサポートがあると、キャリア形成に対する不安は減ると思うかを聞くと、6割以上が「復帰後の働き方に関する情報提供(時短勤務など)」(67.4%)と回答した。
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