NTTドコモビジネス(旧 NTTコミュニケーションズ)と川崎重工業は10月9日、ロボット・モビリティ・社会インフラなどのネットワーク連携による新しい社会の創造に向けた取り組みを推進するため、戦略的協業に関する覚書を締結したことを発表した。両社は安全・安心で豊かな社会の実現に貢献するとしている。


○協業の背景

少子高齢化による労働人口減少や環境問題といった社会課題が深刻化する状況において、ロボット・モビリティ・社会インフラなどがネットワークに接続されることで、互いに連携しながら人と協調的に動作する環境は一つの解決策になると考えられる。

その例として、人手不足が懸念される医療・介護や、安全性の確保が欠かせない警備の現場においては、ネットワークに接続されたソーシャルロボットが相互かつリアルタイムに情報交換することで、単体では実現できない多様なサービスや、新たな価値が期待できる。

川崎重工業はロボット・モビリティ・社会インフラ分野における実績と、優れた製品と開発力を有しており、これまでもさまざまな社会課題に対するソリューションの提供に取り組んできた。

一方のNTTドコモビジネスはIOWNや5Gなどのネットワーク領域と、AI、セキュリティをはじめとする先進テクノロジーの実装を強みとしており、「AI-Centric ICTプラットフォーム」構想の下でAI時代に最適な次世代ICT基盤の実現に取り組んでいる。

両社の協業により、ロボット・モビリティ・社会インフラなどがネットワークに連携される環境を整え、安全・安心で豊かな社会の実現および持続的な発展への貢献を目指す。
○協業の内容

今回の覚書の締結により、ロボット・モビリティ・社会インフラなどの製品を管理・運用できる産業プラットフォームの構築・保守・運用の実現、産業プラットフォームを活用したソリューションの提供ならびにユースケースの実証、他のパートナーとの協業・提携の検討、他の産業プラットフォームとの連携の検討などに取り組む。
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